2022年03月09日

「コロナで今までの常識が急速に変わってきています。変化の中でただただ流されていくのではなく、自ら未来を切り開いていける組織でありたい。そのために新しい時代の働き方や生き方のヒントとなりそうな方々を講師としてお招きして勉強会を開催しています。」

上記は「特別研修」についての代表 廣田のコメントです。

ゲットイットでは、2020年4月、第1回目の緊急事態宣言が東京はじめ7都道府県に発出される中、「特別研修」と呼ばれる全社員参加型のオンライン研修をスタートさせました。

講師としてどのような方をお招きするかは、代表がイニシアティブをとることが多いですが、社員の推薦によって決まることもあります。

テーマについては、ゲットイットの特徴でもある自律分散型組織に関連するものや、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の取組み、新しい時代の働き方など、その時々に、社内で関心が高まっているテーマについてご講演いただくことが多いです。

以下では、2020年度に行った計9回の特別研修を、講師の方々をご紹介しつつ、振り返ってみたいと思います。(2021年度の特別研修は次回ご紹介予定です)

 
 

2020年度 特別研修 講演者一覧
第1回 廣田さえ子さん    営業としてやってきたこと、今やっていること
第2回 石丸弘さん      ギフトエコノミー 「お金を使わないで生きてる?」
第3回 武井浩三さん     対話形式(自律分散型の組織論などについて)
第4回 鬼丸昌也さん     支援の現場で学んだ ひと・チーム・世界の変え方
第5回 松元昭二さん     「世界標準、大崎」に向けて
第6回 杉山まさるさん    対話形式(サドベリー教育について)
第7回 武井浩三さん     気づいた人が損をする?そんな組織にならないために
第8回 新津春子さん     世界一清潔な空港をめざして
第9回 ダニエル・シルバさん 対話形式(多様性のある組織作りについて)

 
 

第1回 特別研修
2020年4月15日
リクルートトップパートナー
廣田さえ子さん
廣田さえ子さん
テーマ:営業としてやってきたこと、今やっていること

「コロナでお客様と会えない!」当社でも多くの営業担当者が悩み模索する中、求人広告代理店業界でリクルートトップパートナーとして数多くのMVPを獲得した営業のスペシャリストである廣田さえ子さんにお話を伺いました。徹底的なヒアリングの大切さや、ご自身の工夫や働き方など、エネルギッシュに語っていただきました。

<社員のコメント>
・やるべきことをやるだけ!!ぶれないさえ子さんはすごい人間力です。パワーをもらいました!!
・アフターコロナにどんな自分になっていたいか?ということがとても印象に残って自分を改めて考えるきっかけになりました。

 
 

第2回 特別研修
2020年4月30日
自然経営研究会
石丸弘さん
石丸弘さん
テーマ:ギフトエコノミー 「お金を使わないで生きてる?」

石丸さんは「ギフトに生きる」生き方を実践しているアーティスト、ギフト経済コンサルタントです。見返りを求めずに与えることで成立する社会やコミュニティの可能性についてお話を伺い、お金をはじめとした資本主義経済の「当たり前」を疑い、新しい生き方や関わり方を考えてみる機会となりました。

<社員のコメント>
・ギフトの循環、というお話がとても興味深かったです。1を1で返す人にギフトをすればギフトが世を循環し、1を10にする人にギフトをすれば世の中が潤う。1を0にする人にはギフトは控えめに。中には1を-1にする人もいるから要注意!他人のことだと、すぐイメージできるけど、さて、自分はどう?というのは、刺さる問いかけでした。

 
 

第3回 特別研修
2020年5月14日
組織改革アドバイザー
武井浩三さん 
武井浩三さん 
テーマ:対話形式(自律分散型の組織論などについて)

持続可能で自律分散型の組織構造について長年研究されてきた武井さんは、当社の組織変革アドバイザーでもあります。「給料はどうあるべき?」「フラットな組織におけるリーダーシップとは?」など、社員の質問に、ご自身の実践も交えながらお答えいただき、ホラクラシー経営やティール組織、ポスト資本主義の働き方や生き方についてお話しいただきました。

<社員のコメント>
・「流れが大事」というお話から、社会の流れは誰が作るんだろうと思いました。時代や場所、条件によって変わるとは思うのですが、社会にとって良い流れを作れる人や団体などには価値があると思うし、語弊を招く言い方かもしれませんが、今のこの状況も価値のある時間なんだと感じました。

 
 

第4回 特別研修
2020年5月26日
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
鬼丸昌也さん
鬼丸昌也さん
テーマ:支援の現場で学んだ ひと・チーム・世界の変え方 〜テラ・ルネッサンスの支援活動から〜

認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、日本でまだ子ども兵の問題があまり知られていなかった頃から、この問題について調べ、活動を行ってきた団体です。ゲットイットでは2014年から支援を行ってきました。豊富な資源をめぐる紛争には先進国も決して無関係ではないことを学び、微力でも行動していこうと意識を変えるきっかけとなるお話を伺いました。

<社員のコメント>   
・鬼丸さんの経験と合わせてお話して下さったので非常にわかりやすく、「自分は恥ずかしい」と何度も思うくらい感銘も受けました。「いい講演でよかった」で終わらず、普段買う嗜好品や洋服から少しずつ変えていきます。

 
 

第5回 特別研修 
2020年8月5日
鹿児島県大崎町役場
松元昭二さん
松元昭二さん
テーマ:「世界標準、大崎」に向けて

大崎町は、埋立て処分場が一杯になってしまうという危機に行政と住民が一体となって向き合い、ごみの分別に力を入れることで、リサイクル率83.1%(全国平均は約20%)を達成し、12年連続で日本No.1となった自治体です。住民の理解と協力を得るために行った説明会や、生ごみの堆肥化の取組み、「大崎システム」の海外展開などについてお話を伺いました。

<社員のコメント>
・住民が大人も子どもも町に誇りを持つ、というのが大きなポイントだと思いました。面倒なこと、難しいことでも、それが良い成果を生んで誰かの為・自分の為につながったらモチベーションも上がります。埋め立て処分場の物理的な課題から、奨学金制度や他国の技術支援まで発展させてきた大崎町の皆様のパワーを見習いたいです。

 
 

第6回 特別研修 
2020年9月3日
東京サドベリースクール
杉山まさるさん
杉山まさるさん
テーマ:対話形式(社員からの質問に回答)

生徒も1票を持ち、日々話し合いながら、学校生活の様々な決定に参加するサドベリースクール。「一般的な学校からは想像できないが、困ることはないのか」「いじめはどう解決するのか」など、ゲットイットの自律分散型組織との類似性なども踏まえて、社員が質問をし、杉山さんが回答。教育の多様な形の一つとしてのサドベリースクールのあり方についてお話いただきました。

<社員のコメント>
・行動の動機は2種類 。ワクワクするから始める。不快を避けるために始める。が印象的でした。
・学校としての長所短所、個人にとっての向き不向きはあると思いますが、子供にとってどのような場で過ごすかの選択肢が増える意義は大きいと感じました。

 
 

第7回 特別研修
2020年11月10日
組織改革アドバイザー
武井浩三さん 
武井浩三さん 
テーマ:気づいた人が損をする?そんな組織にならないために

自律分散型組織のゲットイットでは「誰かにお願いをするときに躊躇してしまう」「モヤモヤを抱えている」「ついつい役割が多くなってしまう」「思っていることはあるが、手を上げにくい」といった悩みを持ってしまう社員もいます。フラットな組織=気づいた人が損をする組織、とならないために、武井さんを交えて議論をしました。

<社員のコメント>
・武井さんに質問させていただき「このときどうすればよかったんだろう?」といった疑問が少しは解決できたと思います。
・円滑なコミュニケーションのためにも、今後ファシリテーションできる人が社内に複数人いると良いと思いました。

 
 

第8回 特別研修
2021年1月21日
日本空港テクノ株式会社 環境マイスター
新津春子さん
新津春子さん
テーマ:世界一清潔な空港をめざして ~どんな仕事でも心を込めることが大切~

プロの仕事とはどういうものなのか、どういう気持ちで仕事に向かっているのか、仕事を通じてどういう社会(世界)を目指すのか?羽田空港を「清潔な空港」6年連続世界一に導いた新津さん。自分を変えた恩師の言葉、仕事へのモチベーションの見つけ方、余裕を持つことで見えてくることの大切さなどについてお話していただきました。

<社員のコメント>
・優しさ・思う心の一つ目がまず「自分に優しく」だった事が印象に残っています。自分に優しく=甘やかす事ではなく、考えて工夫を凝らしたり、自分の目や手に感謝する気持ちを持つという事なんですね。大事な気づきをいただきました。

 
 

第9回 特別研修
2021年2月19日
会社員(Google、メルカリ、Amazon Web Serviceなど)
ダニエル・シルバさん
ダニエル・シルバさん
テーマ:対話形式(多様性のある組織作りについて)

Google、メルカリなどの企業でD&Iに取り組んできたダニエルさんを、ゲットイットのインクルーシ部(D&Iを推進するチーム)が講師としてお招きし、特別研修をしていただきました。ご自身の原点でもあるGoogleの多様性ある企業カルチャーをメルカリでも実践し、他の日本の企業も追随するような良い影響を与えたかったという、その想いと実践についてお話を伺いました。

<社員のコメント>
・声が上がらないから大丈夫という考え方が組織の崩壊を予兆するのかなと思いました。
・まずはD&Iをしっかりと理解するのが大事なのかなと感じました。知らないと何も気づけない。変化もできない。

 
 

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以上、2020年度は計9回の特別研修が行われました。

それぞれ1時間程度の研修でしたが、ちょっとした旅に出て帰ってきたかのような、新鮮な発見が毎回あり、社員一同にとって貴重な時間となりました。

次回は、2021年度の特別研修についてご紹介いたします。

 
 

●本件に関するお問い合わせ
担当者  : 川澄(カワスミ)
電話番号 : 03-5166-0900

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Kawasumi
Kawasumi
株式会社ゲットイット広報。2019年7月より現職。海外生活が長く、業務の傍ら、海外採用者の通訳なども行う。趣味はスポーツで、夏は海、冬は雪山に行くのが好き。