2024年08月19日
【導入インタビュー】早稲田大学さま、第三者保守で機器の長期利用を実現
【導入事例】早稲田大学さま、第三者保守で機器の長期利用を実現

早稲田大学さまの情報企画部では、ネットワーク機器やサーバーの保守に幅広く第三者保守を採用しています。以前は他社の第三者保守を利用していましたが、2022年よりゲットイットが第三者保守を提供しています。情報企画部の松澤さまと、早稲田大学アカデミックソリューションの矢吹さまに、第三者保守の活用状況やゲットイットに切り替えた理由についてお話を伺いました。

保守対象機器

  • Cisco製品
  • FortiGate製品
  • HPE Aruba製品
  • F5ネットワーク製品 等
課題

  • まだまだ使える機器を、保守切れで廃棄するのはもったいないと感じていた
  • 保守の窓口が複数あり、契約や運用面が煩雑になっていた
導入の効果

  • 第三者保守の活用で、使える機器を無駄なく運用できるようになった
  • 幅広い機器の保守をカバーできるゲットイットに切り替えたことで、第三者保守の対応窓口を一本化できた
  • 機器の買取りとITADサービスにより、不要な機器の処分コストと手間を削減した

お話を伺った方

(写真左)早稲田大学 情報企画部 マネージャー 松澤 裕司さま
(写真右)株式会社早稲田大学アカデミックソリューション IT推進部 ITSチーム チームリーダー 矢吹 智洋さま
早稲田大学・株式会社早稲田大学アカデミックソリューションのお二人

ITリソースの無駄と運用コストを課題視。第三者保守の活用でIT機器を有効利用

ーーはじめに、お二人がご担当されているお仕事の内容について教えていただけますか。

松澤さま 私は情報企画部のマネージャーをしています。情報企画部では、ネットワークやAV/PC機器、クラウド関連のインフラ全般の管理を担当しています。また、利用者からの問い合わせ対応など、ITサービス全体のマネジメントも私の役割です。

 

矢吹さま 私が所属する早稲田大学アカデミックソリューションは、早稲田大学のグループ会社の一社で、主に大学の各種業務を支援しています。私の所属するITSチームでは、利用者向けのIT全般のサポートや、PCやネットワークなどのインフラ運用・保守をまとめて管理しています。実際の運用は協力会社に委託していますが、その統括管理が私の主な仕事です。

ーー第三者保守の導入のきっかけと、導入前の課題について教えてください。

松澤さま 私たちは以前から「新しい機器を購入し、メーカー保守が切れたらすぐに廃棄する」というサイクルにもったいなさを感じていました。機器を導入してから数年が経過し、メーカー保守が終了するタイミングで、まだ十分に使用可能な機器が多くありました。

大学の基幹システムを支える重要な機器は、バグやアップデート等ソフトウェアの対応が必要なので、メーカー保守を採用せざるを得ません。一方で、各号館にあるような小型のネットワーク機器などについては、費用を抑えつつ必要な保守を継続できる第三者保守があることを知り、活用し始めました。利用を開始したのは2018年頃からです。

 

矢吹さま もう一つのきっかけとなったのは、2018年当時にSun Microsystems社のサーバー上で稼働していた古いシステムの存在です。このシステムはリプレイスが検討されていましたが、古すぎて簡単にリプレイスできる状態ではなく、しばらく運用を維持する必要がありました。そこで、第三者保守を活用してサーバーの保守を継続し、このシステムの運用をしばらく維持することにしたのです。

早稲田大学 松澤さま、株式会社早稲田大学アカデミックソリューション 矢吹さま

対応機器の幅広さと保守窓口の一本化で、同業他社からゲットイットに切り替え

ーー第三者保守は他社も手掛けていますが、ゲットイットを選んだ理由を教えていただけますか。

矢吹さま もともと別の会社の第三者保守を4年ほど利用していましたが、その会社では保守対応ができない機器がいくつかありました。具体的にはFortiGate、Aruba、F5といったネットワーク関連の製品です。これらは大学の基幹ネットワークを支える重要な機器ですが、第三者保守の対象外と言われており、ずっと課題になっていました。ゲットイットさんでは、これらの機器も保守対応が可能と伺ったので、採用の一番の決め手になりました。

運用を担う立場からすれば、「保守の窓口を一本化」できることは大きなメリットです。
機器ごとに保守業者が異なると、それだけ保守の管理が煩雑になります。実際、トラブル発生時にどの業者に連絡すべきか迷うことがあり、運用面の課題となっていました。

ゲットイットさんに保守を依頼することで、より多くの機器の保守を一括して任せられるようになりました。第三者保守の窓口が一本化されたため管理にかかる手間が大幅に減り、運用面での煩雑さも解消され、運用の業務負荷が軽減できた点が大きなメリットでした。

第三者保守を活用した「ハイブリッドな保守」で安心感と柔軟性を両立

ーー第三者保守の導入によって解決できた課題や、導入後に感じたメリットを教えてください。

矢吹さま 先ほどお話ししたSun Microsystems社のサーバー上で稼働していた古いシステムは2022年にリプレイスが完了したのですが、第三者保守のおかげで約5年間稼働を続けることができました。その間に2、3回ほど故障して修理を依頼しましたが、保守がなければ故障した時点でシステムの利用が停止になっていたと思います。
何かトラブルがあった際でも、すぐに部品交換ができるという安心感も大きいです。保守なしの状態では、常に不安を抱えながらの運用を強いられますので。また、今回ゲットイットさんの第三者保守で、交換用スペアパーツをあらかじめ確保しておく「預託保守」を採用しました。
私たちは従来、保守期限が切れた機器は自前で予備機を確保し、故障発生時に交換するという運用を行ってきました。ゲットイットさんの預託保守を活用することで、自前での予備機確保や管理の手間が省け、従来の運用スタイルを大きく変えることなく保守体制を整えることができました。この点は、私たちのニーズに非常にマッチしていました。

ーー「メーカー保守」と「第三者保守」を比べた感想や、両者の使い分けの判断基準があれば教えてください。

矢吹さま 「ハードウェアの保守」という点では、メーカー保守と第三者保守に大きな違いはないように感じます。但し、製品リリース直後は、メーカー保守にメリットがあると思います。初期不良やバグの発生が避けられない新製品では、メーカーによる手厚いサポートが欠かせません。不具合の原因究明やソフトウェアの修正など、メーカーでなければ提供できないサービスがあると思います。
一方で製品が成熟し、EOSLを迎える頃になれば、第三者保守が有効と考えています。導入後5年以上経過したような機器であれば、トラブル対応の運用ノウハウが蓄積され、マニュアル化も進んでいます。同時にメーカーの延長保守は、旧製品の保守体制維持にはコストがかかるため、どうしても高額になりがちです。コストパフォーマンスを考えれば、この段階においてはメーカー保守以外の選択肢も検討の余地があります。

 

松澤さま 矢吹さんのお話のとおり、メーカー保守と第三者保守の使い分けの判断で重要なのは、機器に搭載されている「OSなどのソフトウェアのサポート」です。OS対応が必要な場合は、メーカー保守を選ばざるを得ません。一方でOSサポートの必要性がないと判断できるなら、その時点から第三者保守への切り替えを検討できます。
結局のところ二者択一ではなく、その時々の状況に応じて適切に選択することが肝心だと考えています。

早稲田大学 松澤さま、株式会社早稲田大学アカデミックソリューション 矢吹さま

「機器の買取り」と「ITAD」のサービスにより廃棄コストを削減。大学全体の環境対応にも貢献

ーーゲットイットに依頼して良かった点や、印象に残っているエピソードなどあればお聞かせください。

矢吹さま ゲットイットさんは第三者保守だけでなく、「ITAD」や「リユース」にも力を入れていると伺っています。私たちが抱えていた課題の一つに、大量の撤去機器の処分がありました。寿命を迎えたネットワーク機器や、リプレイスで撤去された機器は、まとめて廃棄するため一時的に保管していますが、大分溜まりそろそろ廃棄をしようと考えていました。
ちょうどそのタイミングで、ゲットイットさんから機器の買取りサービスをご提案いただきました。実際に現地にて機器を評価いただいたところ、担当者の方が「これは宝の山ですね!」と目を輝かせて仰っていたのが印象的です。
これまで使えなくなったIT機器は、処分費用を払って廃棄するしかありませんでした。 今回、ゲットイットさんに機器を買取りいただいたことで処分にかかる費用も少額で済み、コストを削減できただけでなく、廃棄物の削減にもつながりました。第三者保守に加えて、不要になったIT機器のリユース・リサイクルまでを包括的にサポートいただける点がゲットイットさんに依頼して良かった点です。

 

松澤さま ゲットイットさんを通じて行っているITADの取り組みは、今まですべての機器を廃棄せざるを得なかった私たちにとって新しい視点をもたらしてくれました。この取り組みは世の中のSDGs等の潮流にも合致しているもので、その意味でも第三者保守を取り入れたことは大変意義あることだと思います。

ーー最後に、ゲットイットへの期待や要望などあればお聞かせください。

松澤さま 現在、私たちが利用している機器の保守は、ゲットイットさんが取り扱いをしている製品でほぼカバーできるのではないかと思います。過去に導入した機器についても、ゲットイットさんの取り扱い製品リストに含まれているのであれば、保守の見直しタイミングで相談させていただこうと思います。今後も対応可能な製品について、継続的に増やしていただけると助かります。

 

矢吹さま ハードウェアの保守だけでなく、OSやアプリケーションなどソフトウェアの支援もいただけると、より幅広い分野をお任せできると思います。もちろん難しい課題だとは承知していますが、引き続き顧客に寄り添った品質の高いサービスに期待しています。

ーー本日はお忙しい中ありがとうございました。

 

早稲田大学の松澤さま、株式会社早稲田大学アカデミックソリューションの矢吹さまとゲットイットメンバー
早稲田大学
大学名 早稲田大学
創立 1882年
URL https://www.waseda.jp/top/

※ページ上の内容は2024年5月時点の情報です。

早稲田大学さまでは、全学規模でゲットイットの第三者保守を活用中です。メーカー保守と第三者保守を適材適所で使い分けることで、機器を適切に長持ちさせる工夫をされています。「メーカー保守か、それとも第三者保守か」の二択ではなく、それぞれの良さを引き出すハイブリッドな保守体制は、多くの企業や教育機関でも参考になるのではないでしょうか。 また、ゲットイットの買取りやITADサービスを活用した「廃棄コストの削減」と「環境対応」は、時代のニーズに適した取り組みであると私たちは考えています。ゲットイットは教育機関に限らず、あらゆる業種のお客さまのIT資産管理の課題解決をサポートいたします。保守体制の最適化やITADの活用にご興味をお持ちの方は、ぜひ一度ゲットイットにご相談ください。
マーケティング担当 武
インタビュアー
株式会社ゲットイット
マーケティング担当 武
営業担当 升内
担当営業
株式会社ゲットイット
営業担当 升内