2022年03月23日

前回に引き続き、「特別研修」についてご紹介します。

2021年度の特別研修は、企業ミッションである「Sustainable Computing ®」と関連性のある環境・持続可能性に関わるテーマを中心に、働き方、コミュニケーションの仕方などのテーマで講演が行われました。

 
 

2020年度 特別研修 講演者一覧
第10回 江守正多さん      地球温暖化の現在地
第11回 唐澤秀さん       自然農法から学ぶ未来のありかた
第12回 小野悠希さん      電気を変える それだけで地球は変わる
第13回 北村尚弘さん      障がいと困りと共生
第14回 小川真吾さん      紛争鉱物問題とテラ・ルネッサンスの現地での活動
第15回 株式会社インソースさん 敬意を持った対人関係の作り方 ビジネス編

 
 

第10回 特別研修
2021年6月23日
気候科学者
江守正多さん
江守正多さん
テーマ:地球温暖化の現在地

気候科学者の江守さんからは、地球温暖化のファクトや、ティッピングポイントとは何かを中心に、懐疑論とのやりとりを通じて学んだ対話する姿勢についてもお話しいただきました。スーパーコンピューターによるシミュレーションの仕組みや、過去から現在に至るまでの気温の変化に関するデータなど、とても分かりやすく、地球温暖化について理解を深めることができました。

<社員のコメント>
・世界地図上で今後の気温の変化を見ていく動画を見て「世界平均気温が4度上昇する」という言葉から受ける印象がかなり変わりました。考えてみれば当たり前ですが、全体平均が4度であって、局地的には、10度など、大きな変化もあるわけで、10度のところに住んでいる人はたまったものではないですね。
・ご指摘のあった「乱開発」という誤った方向への推進力のようなものを漠然と感じます。解決のキーは、経済・企業であると同時に、経済・企業は+-両面があり、手放しで信用できるものでもない、というあたり、すごく難しい課題だと感じます。

 
 

第11回 特別研修
2021年7月27日
鹿島パラダイス
唐澤秀さん
唐澤秀さん
テーマ:自然農法から学ぶ未来のありかた

自然農法の作物の圧倒的な美味しさに魅せられ、自らも肥料や農薬を使わない農業を始めた唐澤さん。実はゲットイット「稲作プロジェクト」でもお世話になっています。大豆と麦によって数年かけて土壌を復活させる行程など、自然農法の具体的なお話とともに、講演全体を通じて、世の中の常識を自分なりに疑ってみることの大切さ、という力強いメッセージをいただきました。

<社員のコメント>
・自然農法はとても難しいイメージでしたが、戦前までは自然農法だったということと、大豆と麦で強い畑が作れるのだと知り、きちんとしたやり方を学べば自分の手でもできるのではないかと思えました。
・放置と見守るの違いや個々の環境適性や成長能力、作物に学べると言うか似たようなことがこんなにもあるのは想像以上でした。

 
 

第12回 特別研修
2021年9月14日
ハチドリ電力
小野悠希さん 
小野悠希さん
テーマ:電気を変える それだけで地球は変わる

再エネ100%化や節電などの取組みが重要視されつつある中、自然エネルギーの発電量を増やすことを目標に掲げ、数ある新電力会社の中でもユニークな取組みを行っているハチドリ電力の代表の小野さんより、自然エネルギーを今後普及させていくための方策や、社会活動団体支援の仕組み、太陽光パネルの下で農業を行うソーラーシェアリングなどについてお話しいただきました。

<社員のコメント>
・利益の追求と環境のための両立は本当に難しいと感じました。将来構想として、ゲットイットが1つの倉庫で運営をしていくことが出来た時は、そういった自然エネルギー100%で稼働しています!が出来たら良いなと思いました。
・小野さん自身が面白いと思っている仕事をしていることに加えて、誰のために?何のために?仕事をしているのかを意識されているというお話に感銘を受けました。

 
 

第13回 特別研修
2021年11月11日、2022年1月11日(分割実施)
4bunnno3.com
北村尚弘さん
北村尚弘さん
テーマ:障がいと困りと共生 ~誰もが働きやすい環境づくりとコミュニケーションの研修~

ゲットイットでは昨年度、「多様性」を会社のテーマとして掲げていましたが、今年度もその流れは継続されています。北村さんからは、障がいの有無にかかわらず、誰かと一緒に働く上で、全員が当事者として体験する「困りごと」にフォーカスし、それをどのようにチームで協力し解決していくか、についてグループワークを交えながらお話しいただきました。

<社員のコメント>
・すんなり入ってくる表現、わかりやすい説明で、ハッとすることもあり勉強になりました。困っていること・手伝えることはそこじゃない。「May I help you?」で捉えられるようになりたいです。
・この研修で良い種がたくさん社内にまかれたように感じます。それぞれの行動が雰囲気・風土をいい感じにしていくのだと思いますが、この研修内容を知っている人たちがいるということだけでも働いていく上での安心感が高まる、そんな研修でした。ありがとうございました。

 
 

第14回 特別研修 
2021年12月9日
認定NPO法人テラ・ルネッサンス
小川真吾さん
小川真吾さん
テーマ:紛争鉱物問題とテラ・ルネッサンスの現地での活動

時差や通信環境の懸念もありましたが、アフリカはウガンダの小川さんとオンラインで接続し、隣国のコンゴ民主共和国における紛争鉱物問題について、実際の採掘現場の写真や動画を見せていただき、また、鉱物採掘に頼らないオルタナティブな仕事創出のためのテラ・ルネッサンスによるジュース作り、石鹸づくりや洋裁技術のサポートなどの活動についてお話を伺いました。

<社員のコメント>
・現場を見ている方の言葉を聞くことができて良かったです。支援活動はやったほうがいいと分かっていてもなかなか行動にできないことの一つだと思うので、小川様のように活動してくださっている方には頭が上がりません。間接的にでも力になれるよう頑張っていきたいと思います。
・講演ありがとうございました。現地の声確かにとどきました。私たちに何ができるか一緒に考える機会を今後も作っていただけると嬉しいです。

 
 

第15回 特別研修 
2021年12月14日~17日(分割実施)
株式会社インソース
株式会社インソースさん
敬意を持った対人関係の作り方 ビジネス編

コロナ禍がもたらしたWebミーティングはもちろん、企業文化も多様化する中、社員が服装やマナーで迷うことが増えたようです。今回は、接客のプロとして経験豊富な講師の方にお話を伺い、リモートワーク下も含め「こういう時は何が正解?」という社員の具体的な疑問に、背景の考え方も併せて「なるほど!」と腑に落ちる多くのアドバイスをいただきました。

<社員のコメント>
・ビジネスチャットでのコミュニケーションが主流ですっかりメールを書かなくなって久しいですが、本日の研修を受け、自分の表現力がかなり落ちたのかなぁと自覚しました。
・研修中「Web会議」のマナーの話が出ました。その中で「音質」がものすごく気になりました。講師の方はちゃんとしたマイクを使われていて話し方もゆっくりで聞き取りやすく、プロだな、と思いました。ただ参加者側の声はどうだったか。それを考えるのもマナーなのかな、と。

 
 

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以上、2021年度の特別研修でした。

昨年度は1時間お話を伺うタイプの特別研修がメインでしたが、今年度は、分割開催でグループワークを行うものなど、バラエティーがありました。

「コロナで今までの常識が急速に変わってきています。変化の中でただただ流されていくのではなく、自ら未来を切り開いていける組織でありたい。」という趣旨でスタートした特別研修ですが、コロナ禍も2年目に突入し、まさに常識が変わりました。リモートワークは今後も多くの企業で維持されることが予想され、地球温暖化への対策やSDGs、脱炭素といったテーマが新聞に載らない日はありません。

変化の時代にあって、社員に新しい発見をもたらす特別研修は、益々意義あるものとなりそうです。

 
 

●本件に関するお問い合わせ
担当者  : 川澄(カワスミ)
電話番号 : 03-5166-0900

お問い合わせ


 

Kawasumi
Kawasumi
株式会社ゲットイット広報。2019年7月より現職。海外生活が長く、業務の傍ら、海外採用者の通訳なども行う。趣味はスポーツで、夏は海、冬は雪山に行くのが好き。