2023年12月27日
キャリアを重ねても、 エンジニアとしての モノづくりが十分楽しめる

キャリアを重ねても、エンジニアとしてのモノづくりが十分楽しめる長年沖縄の伝統芸能「エイサー」をやっていて、休日には各地のイベントやフェスなどに出演している

 

 

学生時代から憧れていた大手自動車メーカーに就職。そして、自分のやりたかった設計の仕事に就いたものの、想像していた仕事とは違い、4年で離職を決意した糸数さん。しかし、今ゲットイットではリーダーとして、メンバーはもちろん他部署など、さまざまな人と連携し、楽しみながらプロジェクトを進めている。なぜ、ゲットイットを選んだのか。前職との違いは何なのか。そして、未経験者が多い品質検査部の仕事内容ややりがい、働く環境について、盛りだくさんの内容を伺いました。

 

※聞き手:西谷 忠和(ライター)


―――前職は大手自動車メーカーの設計をされていたとお聞きしたんですが…

元々はパソコンが好きで、高専を卒業するまでは、パソコンを作りたいと思っていたんです。その後、大学へ進学し、大学生の時に行った東京モーターショーで、ある自動車に一目惚れをしてしまって。それから「自動車設計をやりたい」と思うようになり、第一志望だった自動車メーカーに就職しました。

 

―――憧れて入った会社なのに、なぜ方向転換を?

ハイブリッド車の電動系部品設計の部署に配属されたんですが、私のようなプロパー(正社員)が担当するのは、他部署やサプライヤーとの調整業務なんです。実際に部品の設計は、技術派遣のスタッフが担当するため、4年間在籍しましたが、自分のやりたいモノづくり(設計)にはなかなか携われませんでした。

このまま社歴を重ねていくとマネジメントや調整業務が主業務になっていくので、自分がやりたかったことからどんどん離れていく気がして。それに担当している調整業務も、私自身それほど得意に感じていなかったので、辞めるなら今だと思い、他業界に飛び出す決断をしました。

 

―――ゲットイットに入社した決め手は?

ゲットイットを知ったのは、友人にリユース業界について教えてもらったのがきっかけです。元々パソコンが好きでしたし、社会貢献性のある事業には魅力がありました。

一番の決め手になったのは、「自由な雰囲気」を感じたからです。ゲットイットのオウンドメディアの記事を見ると、社員の皆さんがすごく楽しそうに仕事について話していて、のびのびと仕事をしている雰囲気が伝わってきました。

特に、私の前にリーダーをしていた信田の記事は、自分のやりたいようにやっていて、読んでいて面白かったですね(もちろん好き勝手という意味ではないですよ)。他にも、大手IT企業から転職してきた先輩の話がのっていて、「ここなら、自分のやりたいことができそう」だと、思いました。

 

―――品質検査部では、どんな業務を行っているんですか? その中で、糸数さんは何を担当しているんでしょうか?

私が所属している品質検査部では、お客さま先に納入する前に、その機器が正常に動くかどうかの検査を行っています。そして、お客さまから「こういう機器がほしい!」というオーダーがあれば、在庫の有無も確認します。

私もメンバーの頃は、機器の検査をやっていましたが、リーダーになった今は、メンバーのセルフマネジメントの支援もしています。ゲットイットでのマネジメント業務は管理(指示・命令が生じるような)をするマネジメントではなく、1人1人がセルフマネジメントを行うための支援や仕組みづくりを中心とした業務内容をマネジメントと指します。例えば、品質検査のメンバーは作業項目をチェックする際に、スプレッドシート(Googleのビジネスソフト)を使います。今は手作業で行っており、検査以外の業務に思いのほか時間をとられています。そこで検査業務に集中して、効率的に作業が行えるように自動化するプログラムの開発を検討しています。

実は今、全社横断での業務ツールの改善にも取り組んでいます。その理由は、各部署同じ業務ツールを使って情報管理を行っているものの、情報が散在しているため、時間のロスになりつつあるからです。それを改善するために、情報の一元化できるようなシステムの構築にも取り組み始めています。

その他には、クライアントである企業さまが倉庫見学にお見えになった時に、品質検査について、分かりやすくレクチャーする業務も担当。営業が全て説明するのではなく、われわれ現場のスタッフが真摯に話すことで、リユース品の信頼度を高めることにも一役買っています。

作業を行うリーダー糸数

 

―――幅広いお仕事をされているんですね。ちなみに全社横断のプロジェクトは、経営層からトップダウンで行われるんですか?

現場からの声ですね。僕自身が「こういうシステムをつくりたい」といって、各部門に声をかけ、集まってくれた12〜13名の有志で運営しています。 元々いろんな部署からツールに対して同じような課題を聞いていたので、「それなら全体で取り組むのが早い」と思い、このプロジェクトを立ち上げました。今は各部署で現在のフローをいかにして簡略化や可視化ができるか、課題や改善の洗い出しを行っている最中です。

ゲットイットの良さは、自分たちの範疇外の仕事にもどんどん首をつっこんで、「やってみたい」と言えばできるところだと思います。もちろん、そうすることで回り回って、自分たちの部署の仕事が円滑にできるようになる。僕が入社してまもない頃も提案すると、その当時リーダーだった信田が「いいじゃん。やってみようよ」といって任せてもらえる環境でした。その文化は、今も変わりません。

 

―――メンバーの支援もしているとのことですが、 メンバーは糸数さんのように経験者がほとんどですか?

現在、17名のメンバー(うち派遣スタッフ4名)がいますが、ほぼ全員がこれまでITに関わったことのない未経験者です。しかもほとんどが20代。

ゲットイットでは、全体研修と各部署でのOJT研修を合わせて、2〜3カ月の教育期間を設けているので、ITの知識がなくてもできるようになります。ただ、基本姿勢として、分からないことがあれば自分で調べたり、周りの先輩たちに自ら訊ねることが大切です。その自律的なスタンスさえあれば、当社では「やりたい」が叶えられます。手を挙げれば、いろんな機種に触れることができるのもその1つ。だから、速いスピードでスキルアップが可能です。

 

―――前職では、調整業務やマネジメントは苦手だとおっしゃっていましたが、今ではそんな仕事もイキイキと取り組まれているように思います。何か心境の変化があったのでしょうか?

ゲットイットには、モノ(機器)に触れてみたいと思って入ったので、最初の方は、いろんな機器や機種の品質検査だけを行っていたんです。でも、当時は人員が少なかったこともあり、それだけやっていたのでは、現場が回らなくなってきて。チームが円滑に業務を回せる仕組みを考えていく人が必要になってきました。他部署などと調整しながら、いざその業務に取り組んでみると前職で苦労した分、できるようになっていて、自分でもびっくりしました。結局、やってみて思ったのが「仕組みづくりも、一種の設計(モノづくり)だ」ということです。

メーカーは自分たちでモノを生み出すじゃないですか。企画して、設計して、製造して、販売する。モノづくりのプロセスをどうやって効率よく回して、いかにコストを抑えて利益を出していくかが、エンジニアが知恵を絞るところだと思います。

一方、ゲットイットはメーカーがつくった機器を買い取って、販売しています。そのプロセスの中で、僕たちエンジニアが力を入れるのは、その機器の品質(クオリティ)を担保できるような仕組みを設計することです。いわば、生産技術のような仕事だと思うんです。

そういうところに創意工夫を施して、お客さまに安心して使ってもらえる機器をスピーディに提供できることがやりがいになってきます。それなら、エンジニアとして経験を重ねていっても、求める醍醐味は変わらないんじゃないかと考えるようになってきました。

 

―――糸数さんの今後の展望を教えてください。

来年度には、大きな組織編成を予定しています。今後は、そこに少し注力していきたいですね。現在社内には、私たちの部署の他に、IT機器の検査を行っている部署がもう1つあり、そちらは入荷された機器を検査しています。そのため同じ品質検査でも、作業は少し違ってきます。しかし、モノ(IT機器)の流れをスムーズに活用して効率的にしたり、人財を最大限に活用していくためには、事業部を分けていることがボトルネックになってきました。そこで品質検査部やロジスティクスを含めて、モノを扱う部門を統合しようということに。

このプロジェクトが立ち上がったのも、トップダウンではなく現場からの声がきっかけです。みんな共通の課題認識を持っていて、一緒にやった方が、情報の一元化や可視化がもっとしやすくなる。それなら「やろう」ということで、各部門のリーダーが集まり、経営陣に提案。経営陣も二つ返事で決まり、全社を挙げて取り組むことになりました。

このプロジェクトが軌道にのった暁には、管理している機器が、どこに納品され、またリサイクル機器としてどういう処分を行い、どのように再利用されたのか。そういった流れを可視化できる「サプライチェーンマネジメント」の仕組みをつくりたいですね。そうすれば、クライアントももっと安心して、ゲットイットのリユース品を利用できると思うので。

 

―――最後に、この記事をご覧になっている応募者にメッセージはありますか。

そうですね。私のような経験者はもちろんですが、未経験者の方にとっても、ここはすぐに馴染める環境だと思います。なぜなら、先輩たちも同じように未経験から入社しており、つまずきそうなポイントを理解しているので、しっかりサポートしてもらえるからです。もちろん、常に自分から働きかけることは求められるので、その姿勢はしっかり持っておく必要はありますが、聞かれたら、どんなに忙しくても、必ず教えてくれます。もちろん私もウェルカムです。

ゲットイットでは、社員同士で自由にコミュニケーションが行えるようにコミュニケーション費として、会食の補助を出してくれます。分からないことや不安に思っていることがあれば、積極的にこうした福利厚生を活用して、聞いてみるのもありですよ。
CM撮影時に、各部署のメンバーと