働き続けられる実績と環境が、入社の決め手
——まずはこれまでのご経歴を教えてください。
前職は、デザイン関係の会社で営業をしていました。Webサイトや映像、グラフィック、空間デザインなど、いわゆる無形商材を扱う会社です。親会社が設計事務所だったこともあり、オフィスやビル、倉庫といったBtoBの建物設計と連動した、空間デザインやコンテンツまでトータルで提案することも多かったですね。パース制作、時には家具の手配まで、本当に「何でもやる」営業でした。自分一人で完結できる仕事はほとんどなく、社内外の人を巻き込みながら進める経験を多く積んだと思います。
それ以前は、スマートフォン(通信キャリア)業界で約15年にわたり販売スタッフとして経験を積んできました。来店されたお客さまに端末や料金プランをご案内したり、使い方を説明したりと、日々お客さまと直接向き合う仕事です。スマートフォンの操作に不安を感じる方も多く、専門用語を使わずに説明する力や、相手の反応を見ながら話を進める姿勢が自然と身につきました。
——転職を考えた背景と、その中でゲットイットに入社を決めた理由を教えてください。
辞めた理由としては、会社の職場環境が大きく変わるタイミングがあり、「このままでは長く働き続けるのは難しいかもしれない」と感じたことがきっかけです。
いくつか内定もいただく中で、ゲットイットを選んだ一番の決め手は、「安心して働き続けられる環境が整っている」ことでした。特に印象に残っているのが、面接時に聞いた定着率の高さです。「1年以上離職者がいない」と伺い、これは言葉だけではなく、実際の結果として表れている点だと感じました。
条件面だけを比べれば、他社のほうが魅力的に見える部分もありました。ただそれ以上に、会社の雰囲気や人との距離感、ここなら無理をせずに働き続けられそうだという感覚が、自分にとっては大きかったですね。結果として、長く続けるイメージを最も具体的に描けたのが、ゲットイットでした。
動きながら学んだ、第三者保守の提案営業
——現在は、どのような営業を担当しているんですか?
主にSIerのお客さまに向けて、ハードウェア周りのサービスを提案する営業を担当しています。中心となるのは、サーバーやネットワーク機器、ストレージといったエンタープライズ向け機器の「第三者保守」です。
企業のシステムでは、メーカーの保守が終了したからといって、すぐに機器を入れ替えられるとは限りません。コストやシステム構成、移行に伴うリスクなどを考えると、「現行環境を前提に、できるだけ安定した運用を続けたい」という判断になるケースも多くあります。そうした場面で、メーカー保守終了後も運用を継続するための選択肢を提示し、リスクを抑えた形で支援することが、私たちの役割です。
営業として意識しているのは、単に機器や保守サービスを案内することではありません。お客さまのシステム環境や運用状況を踏まえながら、「どこにリスクがあるのか」「どこまでなら現実的に対応できるのか」を整理し、判断の材料を分かりやすく提示することを大切にしています。
そのうえで、技術的な可否や対応範囲については、社内のテクニカルサポート部門と連携しながら進めています。この機器が第三者保守の対象になるのか、どこまで対応できるのかを整理したうえで、その内容をお客さまに説明する。営業が一人で完結するのではなく、必要に応じて専門部署を巻き込みながら提案していくスタイルです。
——サーバーやネットワーク機器などハードウェア周りの知識は、どのように身に付けてきたんですか?
入社時点では、サーバーやネットワーク機器といったハードウェアについての知識はゼロでした。ただ、すべてを理解してから動こうとは考えていません。むしろ「まずは動いてみて、必要なことをその都度吸収していく」というスタンスで、仕事に向き合ってきました。
実際7割くらい理解できたら、まずやってみる。たとえばアポイントを取ってから、「今日は何を聞くべきか」「どこが宿題になりそうか」を考える。お客さまとの会話の中で出てきた疑問点を持ち帰り、必要な部分だけを調べたり、詳しい人に聞いたりする。その繰り返しで、理解を少しずつ深めていきました。
当時は、今ほど支援体制が整っているわけではなく、営業自身が見積もりを作成し、分からないことは自分で確認しながら進める環境でした。技術的な部分については、先ほど紹介したテクニカルサポートスタッフの協力を得て、実務の中で知識を積み重ねていった形です。
この進め方は、前職の経験が活きていると思います。前職は「何でも屋」だったので、自分一人で完結できない提案が当たり前でした。その経験があったからこそ、「営業がすべてを理解していなくても、必要な人を巻き込めば前に進める」という感覚を持てていたのだと思います。

まず「伝えてみること」を大切に行動する
——営業として大切にしているスタンスはありますか?
私が意識しているのは、「知識を持っていること」そのものよりも、「それをどう活かすか」という点です。どれだけ情報を持っていても、お客さまに伝わらなければ意味がありません。だから私は、得た情報や知識は、できるだけ早くアウトプットすることを心がけています。
たとえば、機器や業界の動きに関する新しい情報を聞いたら、「まずは目の前のお客さまに当ててみる」。しっかりと理解してから動くよりも、その情報が実際にどんな反応につながるのかを確かめるほうが大事だと思うからです。反応を見ながら、必要であれば深掘りする。その繰り返しですね。
最近であれば、メモリ価格の高騰や半導体供給の不安定さといった話を聞いた際には、すぐにお客さまにも共有して、確認しました。その場で何かを提案することではなく、今後の計画や前提条件をヒアリングすることが目的です。状況が変わったときにも、「そういえば、あの話がありましたよね」と、現実的な選択肢をすぐに提示できる状態をつくっておきたいと考えています。
私たちの役割は、新品調達を前提とした検討を支えながら、別の視点や選択肢も用意しておくことだと思っています。SIerの方々が新品を中心に提案される流れは自然ですし、それを前提にしたうえで、計画が崩れた場合や、予算・制約の関係で判断が難しくなった場面に対応できる手段を持っておく。第三者保守やリユース機器の提案は、そうしたリスクを抑えるための選択肢の一つです。
だからこそ、営業として意識しているのは、「困ったときに思い出してもらえる存在でいること」です。定期的に情報を共有し、顔と役割を覚えてもらう。すぐに案件につながらなくても構いません。そうした積み重ねがあってこそ、いざ判断に迷ったときに、自然と声をかけてもらえる関係がつくれると考えています。
選択肢が広くあり、ニーズにあった提案ができる「柔軟性」が強み
——ゲットイットの強みは何だと思いますか?
一番の強みは、やはり「柔軟性」だと思います。
保守だけ、販売だけといった決まった形に縛られていない点が、当社の特徴です。たとえば、第三者保守一つをとっても、すべてを丸ごと任せたいお客さまもいれば、パーツの提供だけを求められるケースもあります。固定資産を持ちたくないという理由から、レンタルを選ばれるお客さまもいますし、状況によっては買取やリユース機器の活用が適している場合もあります。こうした選択肢を、あらかじめ幅広く用意できる点は、当社ならではの強みだと感じています。
それが実現できるのは、在庫を豊富に持っていることや、さまざまなルートから必要な機器を調達できる体制があることです。そのため、「この形でなければ対応できない」という制約が少なく、お客さまの要望に合わせて提案内容を組み立てることができます。同じSIer企業であっても、部門やプロジェクトごとに扱っている領域や前提条件は異なりますが、そうした違いにも柔軟に対応できるのは大きな価値だと思います。
営業の立場から見ても、この柔軟性は大きな強みです。複数のサービスがあることで、お客さまと接点を持つきっかけをつくりやすい。結果として、困りごとが顕在化したタイミングだけでなく、その前段階から会話ができる関係を築きやすくなります。
すべての場面で主役になるわけではありませんが、「いざ判断に迷ったときに相談できる」「選択肢を一緒に整理できる」存在でいられること。その立ち位置を支えているのが、当社の柔軟性であり、営業としても非常に心強い強みだと感じています。
「それならやったらいいじゃん」──家族の言葉で迷いが晴れた
——2025年4月にユニットリーダーへ昇格されたと聞いています。リーダーを打診されたとき、率直にどう感じましたか?
正直に言うと、「ありがたいな」という気持ちと同時に、「現実的に大丈夫だろうか」という思いが真っ先に浮かびました。ユニットリーダーになると、どうしても会議などで拘束される時間が増えますし、当時は子どももまだ小さかったので、家庭との両立をかなり具体的に考えました。
というのも、まったく予想していなかった打診だったんです。営業組織を5部署から3部署に再編する方針は共有されていましたが、まさか自分に声がかかるとは思っていなくて……上司に呼ばれた時は「何かやらかしたかな」とすら感じたくらいです。だからこそ嬉しさもありつつ、その場で即答はせず「一度考えさせてほしい」と、伝えました。その後、家族ともきちんと話し合いました。
——具体的にどんな話をしたのでしょうか?
まず前提として、普段は家でほとんど仕事の話をしないので、妻も「IT業界で営業をしている」ぐらいしか知らない状態でした。そこで今回は、子どもと妻の二人を集めて、自分がどんな仕事をしていて、どんな会社で働いているのかという、ごく基本的なところから説明しました。
難しい話はせず、「こんなことをやっている会社だよ」と、簡単なプレゼンのような形で共有したんです。ちょうど社歌の動画があったので、それを見せながら、「こういう雰囲気の会社なんだ」と、言葉だけでなくイメージでも伝えました。
そうすると、「この会社で、どのくらい働くつもりなの?」と、逆に家族から質問を受けることになったのです。一般企業では55歳前後で早期退職の話が出てくることも多いですが、ゲットイットは社長の方針としてそうした考えはなく、年齢に関係なく長く働き続けられる環境です。だから今回の打診は、単なる役職の話ではなく、これから先の働き方やキャリアそのものに関わるものだと、正直に伝えました。
子どもは小学3年生なので、「クラスでいうと学級委員長みたいな感じかな」と例えて説明しました。すると、「それならすごいじゃん。やったらいいじゃん」と、思いがけず前向きな反応が返ってきて。妻からも「せっかくいい話をもらっているなら、挑戦してみたら」と背中を押してもらったんです。
共働きということもあって、もし時間的に厳しい、協力が難しいという反応だったら、今回はお断りしようとも考えていました。でもそういった心配はなく、家族の理解と支援が得られたので、会社からの期待にも応えようと、打診を受けることにしたのです。
「任せること」を軸にした、フラットなリーダーシップ
——メンバーと接するうえで、リーダーとして意識していることは何ですか?
私が重視しているのは、「指示を出すこと」よりも、「メンバーが自分で動きやすい状態をつくること」です。ゲットイットはフラットな組織で、上下関係が強い会社ではありません。仕事の進め方を細かく決めるよりも、各自が考え、主体的に行動することが前提になっています。
そのため、一人ひとりの進捗を細かく管理することはしていません。まずは信頼して任せる。そのうえで、業務が止まりそうな場面や、判断に迷いが出やすいポイントがあれば、必要なタイミングでサポートに入る。前に立って引っ張るというより、足りない部分を補う役割に回るイメージです。
また、ルールが細かく決められていない分、考え方や受け取り方の違いから戸惑いが生まれることもあります。これまでルールが整った環境で働いてきた人にとっては、ギャップを感じる場面も少なくありません。そうしたときに、現場と会社の考え方の間に立ち、クッションのような役割を果たすことも、リーダーとして担っている役割の一つだと考えています。
——若手メンバーに対しては、どう関わっていますか?
若手メンバーに対しても、基本的な考え方は同じです。「型にはめる」のではなく、それぞれが自分なりのやり方で仕事を進められるように支えることを大切にしています。こちらのやり方を押し付けたり、自分の色に染めたりするつもりはありません。
ただ一方で、営業として最低限押さえておくべきポイントがあるのも事実です。お客さまとの向き合い方や、案件の整理の仕方など、まだ十分でないと感じる場面では、放置せずにフォローに回るようにしています。答えを早く出しすぎると、考える機会を奪ってしまいます。時間はかかりますが、基本的には自分で考えてもらう。そのプロセスを尊重しながら、必要なところだけ支えるようにしています。

※他部署と協働し成果を出したチームに年に一度だけ贈られる「ワンゲットイット賞」。その同僚達との祝賀会での一枚。
手応えと誇り、その両方を感じながら働ける環境
———改めて、この仕事のやりがいは何ですか?
それは、「成果を実感しやすいこと」と、「社会的な意義を持って取り組めること」の両方がある点です。
営業という仕事は、どうしても成果が出ないと苦しくなりがちですが、私たちが扱っているサービスは、動けば結果につながりやすい領域だと感じています。第三者保守やリユースといった分野は、競合がひしめく市場というわけではありません。比較検討される場合でも、声がかかるのは限られた数社にとどまるケースがほとんどです。いわゆるレッドオーシャンではなく、まだブルーオーシャンに近い環境だからこそ、きちんとアウトプットを重ねていけば、成果が数字として返ってくる。その実感が、営業としてのやりがいにつながっています。
加えて、この仕事はリユース事業を軸にしているため、サステナビリティとの親和性が非常に高い点も魅力です。不要になったIT機器を適切に再活用・処理することは、環境負荷の低減にもつながりますし、その取り組み自体をお客さまから評価していただけることも多い。「良い取り組みですね」「意義のある会社ですね」と言っていただけるのは、仕事への誇りにもなります。
実際に、NTTデータとは2024年11月に、不要IT機器(サーバーやネットワーク機器など)を対象とした全社的な包括基本契約を締結しました。NTTデータグループ内で発生する不要機器を、共通ルールのもとで一括して買い取り・適正処理できる枠組みで、買取会社として最初に選んでいただいたと聞いています。これまでの取り組みや姿勢が評価され、具体的な形として結実したものだと感じています。
スキルよりも、自分から動けるかどうかが大切
——この記事を読んでいる方に、メッセージをお願いします。
この仕事は、特別な経験やスキルが最初から求められるわけではありません。大切なのは、「自分の意思を持って、前向きに仕事に向き合えるかどうか」だと思っています。それさえあれば、成果は自然とついてくる環境です。
一方で、うまくいかないことがあったときに、環境や誰かのせいにしてしまうと、少し苦しくなるかもしれません。ゲットイットはフラットで自律的な組織なので、「どうしたいのか」「どこで困っているのか」を自分の言葉で伝えることが前提になります。声を上げれば、手を差し伸べてくれる人はたくさんいますが、待っているだけでは状況は変わりません。
逆に言えば、自分から動ける人にとっては、とてもやりやすい環境です。「これをやってみたい」「ここが分からない」「少し手伝ってほしい」と素直に言える人ほど、周囲との関係もつくりやすく、成長のスピードも早いです。主体的に仕事に取り組みたい、前向きにチャレンジしたい、そんな気持ちがある方であれば、きっと活躍できると思います。