当日パネリストを務めたADEC(データ適正消去実行証明協議会)の沼田理氏より、各質問へ回答を作成し、視聴者の方へ共有させていただきました。
SSDのデータ消去 Q&A
ウェビナー視聴者様よりいただきました質問の一部について、以下にて回答を公開しています。
なお、他の質問も含めた全Q&Aは、無料ダウンロードが可能です。データ消去についてより詳しく知りたい方はぜひご利用ください。
Q1.SIer(システムインテグレーター)事業者さま
会社の方針で、PC廃棄時には全てのディスクを破壊する事が要求されていますが、 かなり大変で現場からは悲鳴が上がっています。 「データ削除業者でも正しい知識を持っていない事もある」とおっしゃられていましたが、“業務上現実的な手段”で、十分に安全なレベルでデータの復元を困難にすることが出来る具体的な方法が知りたいです。論理的に僅かでも復元出来る可能性を模索するとキリが無いので、あくまで現実的に復元困難なレベルで構いません。
Q2.(類似質問)SIer(システムインテグレーター)事業者さま
時間と手間を節約するため、HDDは全て物理破壊(穴あけ)しています。今後、SSDに対しては穴あけはリスクが大きいため、ソフトウェア消去を検討していますが、効率よく実施するコツなどありますでしょうか。
そして、Purgeとは、「特殊な設備と特殊な技能があってようやくデータのカケラがみつかるか見つからないか程度であり、狙ったデータの窃取に繋がることはない」レベルとされています。
Q3.インターネット関連事業者さま
講演の最後で、HDDよりSSDの方が耐久性があり長持ちするというお話でしたが、HDDの方がSSDよりも寿命についてのデータも多くわかりやすいような気がしており、SSDの寿命をどのように判断すればよいのか困っております。図説頂いたような情報が数値やフラッシュメモリ上の配置の状態でわかればいいのですが、寿命が近づいていることをどのように判断するのが良いでしょうか?SMARTのような機能を利用するのが良いのでしょうか?
Q4.(類似質問)SIer(システムインテグレーター)事業者さま
SSDが寿命を迎えると、具体的には、どのような故障をするのでしょうか?何か予兆のようなものなどはあるのでしょうか?(ハードディスクであれば、異音などがあると、怪しいと分かるのですが)
単純には、5感を働かせ、システム起動が遅くなった、フリーズ気味(プチフリーズ)、ブルースクリーンの発生頻度などの変化を捉えることが肝要だと認識しています。これらの現象は、ECCによるエラー補償、リードリトライ動作や、それに伴うリフレッシュ、代替セクタ処理等の動作の発生が表面化している可能性が高いものです。
Q5.インターネット関連事業者さま
SSDに対しては、1回上書きでは不足とのことでしたが、複数回の全面上書きで、SSDの寿命が短くなったりすることはありますか?
その他、視聴者様よりいただいた質問
・通常のフォーマットコマンドで、SSDのマッピングテーブルは消去されますか?また、マッピングテーブルが失われた場合、データの復旧はどの程度困難になりますか?
・SSDの使用し始めからBitLockerやFileVaultなどのFull Disk Encryptionで暗号化しておけば、TRIMによるブロックイレースが完全に完了していなくても概ね安全と考えてよいでしょうか?
・USBメモリ(フラッシュメモリ)、SDカード類、NW機器に搭載の記憶媒体についてどのように消去・処理を行えばパージレベルとなりますか?
など
沼田氏による4月22日ウェビナーの全Q&Aは、以下よりダウンロードいただけます。
多くのご質問いただき、誠にありがとうございました。
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担当者 :川澄
電話番号:03-5166-0900