株式会社サンシャインシティは、「なんか面白いこと、ある。」をスローガンにした池袋の大型複合施設「サンシャインシティ」を管理・運営しています。近年は池袋エリアのまちづくりやエリアマネジメントにも注力し、地域との連携を深めています。同社は2024年、グループ3社を含む大規模なPC更新に際し、古いPCを従来の廃棄処分から買取りサービスへと移行。約600台のIT機器をリユースする取り組みを実施しました。
経営企画部ICT推進室のご担当者さまに、環境配慮型のIT機器管理への移行の経緯と効果についてお話を伺いました。
ICT推進室として全社のデジタル基盤を支える。業務効率化の観点から経営企画部門に所属
ーーまず、サンシャインシティさまの事業内容とICT推進室の役割について教えてください。
ご担当者さま 当社はオフィス、ショッピングセンター、展示ホール、展望台や水族館のアミューズメントからなる大型複合施設「サンシャインシティ」の管理・運営をしています。「なんか面白いこと、ある。」というスローガンのもと、お越しいただく皆さまにお楽しみいただける施設作りを日々行っています。
近年では、まちづくりやエリアマネジメントに取り組んでおり、豊島区池袋エリアの発展にも注力しています。私が所属する経営企画部ICT推進室は、社内のシステムやPCの管理、新規システムの導入など、社内のIT業務全般を担当しています。ICT推進室は経営企画部の部内室として位置づけられており、これは単なる技術導入だけでなく、業務効率化の視点でシステムを検討する必要があるためです。
従来の廃棄処分から買取りへの転換。グループ3社の一括更新を機に新たなスキームを検討
ーー今回、IT機器の買取りサービスを導入された経緯を教えていただけますか。
ご担当者さま きっかけは、社内のPC端末の更新時期が迫っていたことです。従来であれば古いPCは業者に引き取ってもらい、物理破壊による廃棄処分を行うのが通常の流れでした。しかし、今回は当社だけでなく、グループ会社であるサンシャインシティ・ビルマネジメント社とサンシャインエンタプライズ社でも同じタイミングでの更新となり、通常よりもかなり更新台数が多くなることが見えてきました。
そこで、環境面でより良い対応方法がないか模索しました。IT機器の買取りサービス自体は以前から営業などで話を伺う機会があり、存在は知っていたのですが、これまで本格的な検討には至っていませんでした。今回は更新台数が多いことから、改めて買取りサービスをしっかりと検討してみようと考えたのです。
加えて、来年にはWindows 10のサポート終了を控えていることもあり、その前に更新を完了させる必要がありました。こういった背景もあり、このタイミングで新しい取り組みにチャレンジしようと決断しました。
ーー当初の想定から、実際の更新台数はかなり増えたそうですね。
ご担当者さま 最初は当社だけで約200台程度を想定していましたが、最終的にはグループ3社合わせて約600台にまで増えました。サーバーやネットワーク機器なども含めると、相当な量になりました。

600台規模の一括更新に伴う苦労。グループ会社間の調整と資産管理の両立に注力
ーーグループ3社での一括更新となり、様々なご苦労があったと思います。具体的にどのような点が大変でしたか?
ご担当者さま まず純粋に物量が多かったことで、取りまとめに苦労しました。「このPCはどの会社の資産だっけ?」といった確認作業もたびたび発生し、資産の除却手続きの観点からも慎重な確認が必要でした。
また、グループ各社で事務手続きが異なっていたため、やり方の擦り合わせにも時間がかかりました。買取り費用についても、3社分をまとめて一括で引き取っていただいた上で台数に応じて適切に按分するなど、様々な調整が必要でした。
また、保管場所の確保も課題でした。スペースの都合から、更新の際はサーバーやPCは各社分まとめて保管したため、各社分が混ざらないよう整理整頓には気を配りました。
ーーゲットイットを選ばれた理由と、実際の対応はいかがでしたか?
ご担当者さま 知人を通じてゲットイットさんを紹介していただいたのが、選んだきっかけです。検討を進める中で、ゲットイットさんのデータ消去に関するADECの認証取得や豊富な実績を知り、安心してお任せできると思いました。また、担当の方には迅速かつ柔軟に対応いただき、特に物量が当初の想定から大幅に増えた際も、レスポンスよく対応していただけた点が良かったです。
当初の予定から作業量が増えてしまい、ご迷惑をおかけした面もあったのですが、むしろそれを機に今まで手をつけていなかった機器も含めて、一括で整理することができました。結果として倉庫のスペースも大幅に改善することができ、副次的な効果も得られました。各社の事情に合わせて細やかな対応もしていただき、グループ全体としてスムーズに移行を進めることができました。
ーー従来の廃棄処分から買取りへの移行で、特に気を付けた点を教えてください。
ご担当者さま これまでの廃棄処分では重量単位で一括回収していましたが、買取りの場合は端末ごとの個別リストアップが必要で、作業量も多いため注意して進めました。
また、データ消去を外部業者に委託するのは今回が初めてだったため、個人情報や重要情報の流出について懸念がありました。しかし、ゲットイットさんの豊富な実績とデータ消去に関する認証取得を確認できたことで、安心してお任せすることができました。
「環境負荷の低減」と「コスト削減」を両立。社内のサステナビリティへの取り組みとも合致
ーー買取りサービスを導入されて、どのような効果を実感されましたか?
ご担当者さま まず分かりやすい効果として、「コスト面」が挙げられます。これまでは廃棄費用を支払う必要がありましたが、今回は買取り費用を差し引いてもプラスになり、大きなコストメリットを感じています。
また、今回更新したPCは確かに年数が経っていましたが、まだ十分使える状態でした。従来通りの廃棄処分では「もったいない」という思いがあったので、リユースという形で次のステップで活用していただけることは、とても理にかなっていると感じました。
サステナビリティの観点でも、社会貢献という意味で非常に意義のある取り組みだと考えています。当社では、絵本や子ども服を回収し寄贈するプロジェクトや、サンシャイン水族館が沖縄県恩納村協力のもとサンゴ再生に取り組むなど、様々なサステナブルな取り組みを行っています。今回のIT機器のリユースも、そうした取り組みの一環として位置づけられると考えています。

サステナビリティへの意識が社員に浸透。有志による新たな取り組みも活発に
ーー社内のサステナビリティに対する意識は高いのでしょうか?
ご担当者さま 当社では、環境やサステナビリティに関する取り組みが活発に行われています。先ほど触れた「子ども服のプロジェクト」は、社内の有志が立ち上げて進めている取り組みです。こうした環境やサステナビリティに対する高い意識を持つ社員が多いのが、特徴だと感じています。
また、サンシャインシティには多くのお客さまがお越しになるため、バリアフリーや多言語対応など、様々な観点での配慮が自然と身についています。日々の業務を通じて、社員一人一人の中にダイバーシティやサステナビリティの意識が根付いているのだと思います。
ーーIT機器管理について、今後の展望についてお聞かせください。
ご担当者さま 「持続可能な社会の実現に向けた取り組み」はますます重要になってくると思いますし、今後もIT機器の買取りサービスは積極的に活用していきたいと考えています。
私どもの部署としても、システムやIT機器の管理において「サステナブルな視点」を忘れずに業務を進めていきたいです。循環型社会への貢献は一朝一夕にはいきませんが、できることから一つずつ取り組んでいくことが大切だと考えています。
ーー最後に、これから買取りサービスの導入を検討されている方へアドバイスをお願いできますか。
ご担当者さま 廃棄処分から買取りへの移行は、確かに最初の一歩を踏み出すのが大変かもしれません。私たちも同じ経験をしました。しかし、金銭的なメリットはもちろん、環境面での意義を考えると、その一歩を踏み出す価値は十分にあると思います。
「まずは自分たちができることから始めてみる。」それが環境への貢献、そして社会全体のサステナビリティにつながっていくのではないでしょうか。
ーー本日は貴重なお話をありがとうございました。

サンシャインシティさまのIT機器買取りサービスの活用は、「情報システム部門からサステナビリティへの貢献」を示す好例となりました。バックオフィス部門であっても、環境に配慮した選択をすることで、企業全体のサステナビリティ推進に寄与できることを示しています。
環境への意識が高まる中、システム部門からできるサステナビリティへの貢献として、IT機器の管理方法見直しに取り組む企業が増えています。情報システム部門としての「環境負荷軽減」と「コスト削減」の両立をご検討中の企業さまは、ぜひゲットイットにご相談ください。
お客さまのニーズに合わせた柔軟なIT機器買取りサービスで、環境に配慮した資産管理の実現をサポートいたします。