読みと判断、そして取引先との交渉を重ねながら、数百台の在庫を止めずに動かしていく──。南さんが担当する国内向けリユース販売の仕事は、相場を見る力やスピード感、仲間との連携が欠かせません。多様な仕事を経験してきた南さんは、裁量の大きさと社員の人柄に惹かれ、ゲットイットに入社しました。自分の判断で現場を動かすこの仕事の魅力や、これから見据える展望についてお話を伺います。
MEMBER INTERVIEW
南 浩平
2015年9月入社
コアビジネス事業部 リマーケティング部門 リセールジャパン 休日は読書と映画鑑賞を楽しむ。映画は3本同時に1.5倍速で流し、その中から“推しの1本を探す”のが定番。自宅ではヘビやカメ、トカゲたちが癒してくれる。
インタビュー
読みと判断、そして取引先との交渉を重ねながら、数百台の在庫を止めずに動かしていく──。南さんが担当する国内向けリユース販売の仕事は、相場を見る力やスピード感、仲間との連携が欠かせません。多様な仕事を経験してきた南さんは、裁量の大きさと社員の人柄に惹かれ、ゲットイットに入社しました。自分の判断で現場を動かすこの仕事の魅力や、これから見据える展望についてお話を伺います。
―――前職はどんな仕事をしていたんですか?
中学を卒業してすぐに働き始め、最初は大工の仕事に就きました。親が同じ仕事をしていたため、“弟子入り”というより、手伝っているうちに自然と働くようになっていました。
大工としては3〜5年ほど続けましたが、ずっと同じ世界にいるイメージが持てず、「ほかの仕事もやってみたい」と思うようになったのです。そこで思い切って大工を辞め、営業職に挑戦したり、Web制作会社でホームページづくりをゼロから学んだりしました。さらに、観光地のお土産屋さんで店長を任された時期もあり、本当にさまざまな仕事を経験してきました。
とはいえ、16歳からずっと働き続けていたこともあり、転職を繰り返すうちに「そろそろ疲れてきたな」と感じ始めたのです。そこで選んだのが「派遣」という働き方です。しばらくは「無理のないペースで働こう」と思い、いくつかの企業の物流現場を経験していきました。そうして5社目くらいの派遣先としてたどり着いたのが、ゲットイットだったのです。
現場では、棚から荷物を集める“ピッキング”や、発送前の梱包作業など、体を動かす仕事が中心です。以前から他の派遣先でも似た業務に触れてきたこともあり、仕事自体はすぐに馴染むことができました。
配属後まもなく「梱包チームのリーダーをお願いしたい」、と声を掛けられ、2人の派遣スタッフと1〜2人の社員がいる小さなチームをまとめる役割を担うことになりました。いわゆる一方的に指示を出すタイプ”ではなく、周りと相談しながら段取りを整えていく“調整役”のような立ち位置だったのです。
周囲には話しやすく、仕事にしっかり向き合うメンバーが多かったので、自然と協力できる雰囲気が整っていました。リーダーといっても過度に構える必要はなかったのです。これまでいろいろな職場を渡り歩いてきた自分にとっても、「ここは働きやすいな」と素直に感じられる場所でした。
―――派遣で気ままに働いていたはずなのに、どうしてゲットイットで正社員になろうと思ったんですか?
当時は、「ここで正社員になりたい!」という強い動機があったわけではないんです。最初は派遣として入っていて、声をかけてもらった時も、「じゃあ、ちょっとやってみようかな」くらいの温度感でした。これまでも派遣先から声をかけられることは何度かあったんですが、当時の自分は“もう少し自由に働いていたい”という想いが強くて、社員になる決断まではなかなかできませんでした。
ただ、ゲットイットに来てからは少し違っていたんです。派遣として1年ほど働く中で、「そろそろ落ち着いて働きたい」という気持ちが芽生えてきました。ずっと短期の派遣を転々とする生活にも少し疲れていましたし、「安定した環境で腰を据えて働かないとしんどいな」と感じるようになりました。
それに、ゲットイットの“仕事に向き合う雰囲気”が自分にすごく合っていたんですよね。立場に関係なく、一体感があって、それが自分にはすごく心地よかったです。もともと大工の仕事をしていたこともあって、熱量のある環境には馴染みやすかったのかもしれません。
あとは、「人の良さ」ですね。当時同じ職場の社員の人たちが本当に明るくて話しやすく、一緒にいるとこちらまで楽しくなるような方ばかりでした。そういう居心地の良い雰囲気もあって、「この人たちとなら続けられそうだ」と思えたのは大きかったですね。年齢も近かったので、働くうちに自然と距離も縮まっていきました。
自由に働いてきた自分が正社員になるなんて、正直想像していませんでした。でも「そろそろ落ち着いてもいいかな」と感じ始めたタイミングで、ゲットイットの環境と人が優しく背中を押してくれた──そんな感覚でした。

※南が勤務するArk検品倉庫の内部の風景
―――今はどんなお仕事を担当されているのでしょうか?
企業から買い取ったIT機器のリユース品を、国内向けに販売する仕事を一人で担当しています。取り扱う製品は幅広く、ノートPCやサーバー、ワークステーション、ネットワーク機器のほか、カメラ・ペンタブ・ヘッドホンなどの周辺機器まで多岐にわたります。
販売相手は、IT機器の販売やリユースを行う同業他社です。取引先は数十社ほどありますが、その時々の動きに応じて実際に取引するのは5〜6社が中心。常時数百台ほどの商品があるため、まずは数社を選び、どのパレット(30〜40台程度)を卸すかを判断します。選んだパレットをリスト化して一斉に送付し、返ってきた金額を比較します。そのうえで、最も条件の良い数社へ振り分けていく仕組みです。取引先が一社に偏らないように分散させておくことで、どこかの動きが鈍ったときでも影響を最小限に抑えられるようにしています。
価格交渉も重要な仕事です。販売の場面で相場より低い金額を提示された場合は、「この金額では難しいです」と率直に伝え、適正なラインまで調整してもらいます。そもそも普段から適正な価格でやり取りしているため、こちらが仕入れる際に無理な値上げを求められることはほとんどありません。お互いが無理なく利益を出せる関係性ができているからです。“双方がきちんと儲かる”という前提が、長く良い取引を続けるためにも大切だと考えています。
やり取りはメールや電話が中心ですが、雑談を交えたコミュニケーションも欠かせません。相手の近況を聞いたり、「今度飲みに行きましょう」と誘い合ったり、世間話の中で相場観を教えてもらえることもあります。こうした日々の会話の積み重ねが信頼につながり、相手が困った時に相談してくれることもあれば、こちらも気軽に相談できる関係になっています。なかには社長が現場にいた頃から10年以上続いている販売先もあります。
こうした在庫管理、販売先の選定、価格調整、関係づくりを含め、商品を安定的に流通させるための業務一式を担当しているのが、今の私の仕事です。
―――数百台もあると、高い回転率で販売しないといけないですよね。どのくらいのペースでやっているんですか?
基本的には 2〜3週間、長くても 1ヶ月以内には在庫を動かすようにしています。というのも、それだけの台数を抱えていると、回転が遅れるほどスペースもコストも圧迫されてしまうからです。お客さまの多くは「できるだけ早くほしい」というニーズがあり、コンテナ出荷のタイミングに合わせて一定量を確保しておく必要があります。そうした背景があるので、多少無理をしてでも仕入れを進め、できるだけスピーディに販売していく体制を整えています。
また、当社は複数の部門から幅広く仕入れができるため、量をまとめて買うことも、特定のカテゴリーを絞って買うことも柔軟に対応できます。エンタープライズ(法人営業)や海外、レンタル部門などが必要なものを優先的に引き取り、最終的に残った在庫を私のチームで販売するという役割を担っています。そのため、常に大量の在庫を回し続ける必要があり、高い回転率で市場に流す運用になっています。
―――在庫をスピーディに回すために、具体的にはどんな工夫をされているんですか?
一番大きいのは、とにかく“在庫を動かすための連絡”を自分から積極的に入れることです。なかなか引き取りに来てもらえない取引先さんには、「倉庫に商品が溜まってきているので、早めに取りに来てほしい」と電話をしたり、こちらでトラックを手配して「この日に送るからお願いします」と段取りを組んだりします。買ってもらって終わりではなく、引き取りまで含めて流れをコントロールすることで、在庫が滞らないようにしています。
入社当時は物流を担当していたこともあり、梱包や出荷段取り、金額チェックまで一連の作業を自分一人でできるのが大きな強みです。梱包しながら電話したり、電話しながら現物を確認したり、幅広い業務に携わってきた分、その場の状況に応じて柔軟に対応できます。
仕事のペースは1日の予定で動くというより、月単位のサイクルが中心です。月初は梱包や出荷手配を進め、月末には請求書関連のリストを整え、仕入れ値と販売価格が合っているかを1点ずつチェックします。利益が厳しそうな時は価格の調整をお願いし、案件全体で利益が出ている場合はそのまま流すなど、判断しながら進めています。
商品がいつ入ってくるかは読めません。検品・検査が早く終わればその分こちらへ物が一気に流れてくることもあります。だからこそ、いつ入ってきてもすぐ受けられるように準備しておき、早めに販売して、スペースと作業時間を空けておくことが大切です。
自分の手が空いた時には、検品作業も積極的に手伝うようにしています。以前、検品も担当していたので、現役のスタッフにはまだ“負けないな”と思いながらやっています(笑)。周りを少し煽りつつ、一緒にペースを上げていくような雰囲気づくりも心がけています。ただ、翌日筋肉痛になったりするので、そこは覚悟しながらですね(笑)。
こうして前工程をこまめに手伝うのは、在庫が溜まる怖さを知っているからです。過去には150パレット近く溜まってしまい、やむを得ず別の倉庫を借りたこともありました。当然コストもかかります。あの状況を繰り返さないためにも、普段から全体を見渡しつつ、在庫を動かし続けることを意識しています。

―――この仕事の面白さは何でしょうか?
一番は、ほとんどのことを自分の裁量で決められることです。スケジュールの組み方も、どの商品から動かすかも、誰かに細かく確認する必要がありません。市場の状況を見て「今ならこの商品が高く売れそうだな」と判断して、自分のタイミングで動けるのは、この仕事ならではだと思います。
たとえば液晶ディスプレイを売るときは、まずメーカー側の動きを確認します。メーカー保証付きの新品がセールになるタイミングと重なると、リユース品はどうしても価格が伸びにくいので、その時期は避けるようにしています。
その上で日本・海外市場の相場を比較して、「いまどの商品に一番価格がつくのか」を見極めます。後から入ってきた商品でも、相場が高ければそちらを優先して販売することもあります。
普段はあまり扱わない製品が大量に入ってくることも。相場が読めず悩むこともありますが、その都度調べながら最適な価格をつけていくプロセスも、この仕事の楽しさの一つです。市販向けの商品は自分で価格を決めることも多く、「利益割れしてないか……」と、ドキドキすることもありますが、その自由さがこの仕事の醍醐味です。振り返ると、この業務について1~2年目の頃から、いつの間にかこうした判断を任せてもらえる立場になっていました。
私はのんびり進めるより、テンポよく仕事を片づけたいタイプなんです。自分で段取りを組んで効率よく進められれば、そのまま早めに退社できる──そんな自由度の高さは、やっていて本当に心地いいですね。実際、定時前に上がることもよくあります。
―――反対に大変なことは何ですか?
仕事の難しさを感じるのは、やはり入荷のタイミングやボリュームの見通しが立ちにくいところです。完全に先を読むことは難しいのですが、ある程度の予測ができないと売り先の調整にも影響が出てしまいます。
そのため、検品チームや海外営業担当の牧野さんとは普段から密にコミュニケーションをとり、少しでも早く情報を共有してもらうようにしています。
見通しがつけば、こちらも先回りして動けます。たとえば大きな案件がきそうなときは、あらかじめ売り先を決めて金額も事前に確認しておきます。必要に応じて「早めに金額をもらわないと他に行っちゃいますよ」と交渉したり、「◯日までに返答がなければ見送ります」と締切を設けることもあります。こうした小さな“先回り”の積み重ねが、読みにくい物流の波を少しでもコントロールするうえで欠かせません。
また、取引先には海外の方も多く、旧正月やクリスマスシーズンなど休暇が重なる時期は連絡が取りづらくなることもあります。返信がしばらく来ない時は、こちらからLINEで「元気?」とメッセージを送って、いつ頃動けそうか確認することもあります。逆に、私が休んでいる日に連絡が来ることもあって、そこはお互い様ですね。

※2025年忘年会の様子(希望者参加型スタイル)。会の最後に撮ったグランドニッコーホテル東京台場のイタリアンレストラン「インコントロ」での集合写真。
―――今感じている会社の魅力を教えてください。
この会社の魅力は、やっぱり「人」です。140〜150人もいてタイプがまったく被らないほど個性的なのに、不思議とみんな自然に馴染んでいます。そして困ったときには気軽に声をかけ合える、その“居心地の良さ”があります。
若いメンバーから「これどうしたらいいですか?」と相談されることもよくあります。お客さんから「数が合わない」と言われて一緒に数え直したらぴったりだった、なんていう些細な話も多いんですが、それだけ話しかけやすい雰囲気なんだと思います。
困ったときに相談できる相手もいます。中でも頼りにしているのが、部署のリーダーの田村さんです。冗談を交えながら何でも話せる人で、ちょっとしたお願いごとも気軽にできる存在です。最近では、取引先との忘年会に付き添ってほしくて、「1人じゃ心細いから来てよ」とお願いし、田村さんのカレンダーに予定を入れたりもしました(笑)。こうした遠慮なく頼れる関係があるのも、この会社の魅力だと思います。
―――この仕事に向いているのは、どんな人だと思いますか?
そうですね。まず思うのは、“諦めない人”ですね。扱う商品も状況も毎日違うので、相場が読めなかったり、思ったように値段がつかなかったりすることもあります。でも、そのたびに「じゃあ次はどうしよう」と前向きに取り組める人は、この仕事を楽しめると思います。
とはいえ、この会社は本当に“馴染めない人が少ない会社”だと感じています。やりたいことを見つけて別の道へ進む人はいますが、それも会社が個人の選択を尊重してくれるからです。コロナの時期もすぐにフレックス勤務やリモートに切り替えてくれましたし、「人を大切にしてくれる会社だな」と感じる場面が少なくありません。
だからこそ、無理をせず自然体で働ける人が多いですし、自分のペースで学んで成長していける環境です。これから入ってくる人にとっても、きっと馴染みやすい職場だと思います。
―――今後実現したいことがあれば教えてください。
まずは、この業務を一緒に担える仲間をもう一人育てていきたいと思っています。簡単な作業なら他のメンバーでもできますが、長い目で見たときに、若い人が入ってきて、自分とは違う価値観や発想で仕事を回してくれるようになった方が、会社にとってもプラスだと思うんです。いずれはその人にバトンタッチできるような形をつくりたいですね。
その一方で、この仕事には細かいマニュアルがあるわけではありません。毎回「人と話すのが好きだったらできる仕事だよ」と説明しているくらいで、基本はOJTです。ただ、そこがこの仕事の面白さでもあって、若手が入ってきたら「どっちが高く売れるか勝負しよう」みたいなノリでやったほうが覚えやすいと思っています。そういう“勝負感覚”を楽しめる人ならすぐに成長できるんじゃないでしょうか。必要なスキルも、やっていくうちに自然と身に付いていくと思います。ぜひ一緒にやってみませんか。
インタビュー後記:桐谷
南さんの言葉から伝わってきたのは、相場や在庫を動かす力だけでなく、人との信頼を積み重ねて現場を回し続ける覚悟でした。静かに会社を支える仕事の重みを感じる時間でした。苦手なインタビューにも快諾してくれた南さん、ありがとうございました!ゲットイットでは絶賛営業員募集中です。一緒に会社を支える仕事をしましょう。
まずはお気軽にご相談ください。