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MEMBER INTERVIEW

自身の「目利き」と「戦略」で、
会社に貢献できる

牧野 規之

2016年入社
コアビジネス事業部 リマーケティング部門 リマーケティング部
ストレス発散と体力づくりのために、月の半分は仙川から森下にある倉庫まで約1時間20分ほどかけて自転車通勤をしている。1年間で約5300kmを走行。

インタビュー

自身の「目利き」と「戦略」で、会社に貢献できる

営業が仕入れてきたIT機器を海外に販売する業務を担当している牧野さん。英文のメールやチャットでのやりとりが必要なため、最初はどう対応すればよいのか分からず、先輩のやりとりを見よう見まねでこなしていました。それがいつしか評価され、専任担当として任されるように。今では一人でおよそ100社もの海外の取引先を管理しています。
今回は、牧野さんがゲットイットに入社したきっかけや、海外販売の醍醐味や苦労することについてお聞きしました。
聞き手:西谷 忠和(ライター)

 

製茶問屋の仕事を辞め、派遣社員として入社

―――前職はどんな仕事をしてたんですか?

ちょっと珍しいかもしれませんが、実家が静岡で製茶問屋を営んでいて、私も学校を卒業してから10年以上そこで働いていました。主に扱っていたのは、急須に淹れるタイプの茶葉です。しかし時代の流れとともに、お茶の飲まれ方が大きく変わってきました。今ではペットボトルのお茶が主流で、急須にお茶を淹れる人は少なくなっています。その影響もあって、業界全体が厳しくなる中、うちのような昔ながらのスタイルを守り続けることが難しくなってきたんです。「このままじゃ続けていくのは難しいな」と感じるようになり、環境を変えようと東京に出る決意をしました。

―――ゲットイットに入ったのはどんな経緯だったんですか?

最初は派遣スタッフとして入ったんです。面接がすごく苦手で(笑)、普通に就職活動するのが嫌だったので、「まず働いてみて、良い会社があったらそこに入ろう」というスタンスで派遣を選びました。それまでも、紙の卸問屋や工場など、さまざまな現場で働いてきました。1か月ごとに職場が変わるスタイルだったので、これまでに5〜6社は経験していたと思います。

ゲットイットに来たのも、前の仕事がちょうど終わったタイミングで、派遣会社から急きょ「明日行ってほしい」と言われて、会社の名前も仕事内容も知らないままやってきました(笑)。

―――入ってからはどんな仕事を担当したのでしょうか?

最初は、今の部署でいうと、前回2025年4月のインタビューを受けたY・Fがやっている入荷検査を担当しました。お客さまから買い取ったIT機器のデータを消去したり、正常に動作するかチェックする仕事です。半年間派遣として働いた後、1年間契約社員をして、その後正社員に登用されました。

自身の「目利き」と「戦略」で、会社に貢献できる

 

「将来性」と「チームワークの良さ」が魅力

―――それまで派遣として働いていたのに、なぜ、ゲットイットでは正社員になろうと思ったのですか?

理由としては大きく2つあります。1つは、「この業界に将来性を感じたから」です。扱っているのがIT機器で、日本だけでなく海外にも市場があり、これからもっと伸びる分野だと思ったのがきっかけです。

もう1つは、派遣の頃から感じていた「居心地の良さ」でした。繁忙期にはもちろんバタバタして多少の緊張感はありますが、ピリピリした雰囲気はまったくありません。むしろ、自然と声をかけ合いながら、みんなで協力して動いている
感じが好きでした。実際、派遣の時はよく助けてもらいました。今では逆に自分が誰かをサポートする側になってきたな、と感じています。
―――現在はどんな仕事をしているんですか?

海外向けにIT機器を販売しています。仕入れたリユース品のIT機器の中から「これは海外で需要がありそうだ」というのを選び出して、海外販売用に振り分けていくのが主な仕事です。営業が「これを売って!」と持ってくるのではなく、どんな製品が入ってきたのかを見て、その中から「これは海外向き」「これは国内用」と判断して、仕分けていく。うちの中ではそれを「仕分け指示」と、呼んでいます。他部署と連携しながら、海外販売に適したものを見極めて、スムーズに流していく、そんな役割を担っています。

 

アジア、ヨーロッパと他国地域に、ニーズに合ったIT機器を販売

―――海外に商品を輸送するまでの簡単な手順を教えてください。

まずお客さまからきたサーバーやネットワーク機器は、入荷検査チームが動作確認やスペックのチェックを行います。それをもとに見積もりを出し、契約が完了すればゲットイットの資産になって、販売準備に入ることができます。

その次にやるのが、売るために必要な情報をきちんと整理する作業です。IT機器の種類によってチェックすべき項目はある程度共通していますが、機器ごとに少しずつ違いもあります。

機器のメーカー、種類、型番、状態、出荷先等によって、販売時に必要とされる情報が違ってくるので、それぞれチェックしてリスト化していきます。
リユース品なので多少の擦り傷は許容範囲ですが、機器の状態によっては販売に影響するので、そういう部分は注意書きを加えることがあります。

一方、ネットワーク機器は比較的シンプルで、型番と台数がわかれば、それだけで販売できるケースが多いです。

―――リユース品だけに、検査をして細かい情報を明記する必要があるんですね。ちなみに、海外への販売先は、ある程度決まっているんですか?

販売先は現在はアジア、ヨーロッパがメインです。。それぞれ需要のある商品がちょっとずつ違うので、地域に合わせて売る製品を変えています。

販売の形態としては、ドイツと中国にそれぞれ駐在所があり、こちらから製品情報を渡して販売してもらっています。それとは別に、昔から付き合いのあるお客さまもいて、その場合は私が直接やりとりします。

最近はWebフォームやメール経由で新規の問い合わせも少しずつ増えてきていて、月に4~5件くらいは新しい商談が生まれています。

こういう海外とのやりとりは大半が英語で、メールやチャットでやり取りしています。英語で話すのはあまり得意じゃないんですが、「読み書き」ならなんとかなるので(笑)。向こうもそのへんは慣れていいて、価格の相談や配送方法なんかもわりとスムーズに進められますね。
―――海外の販売委託先には、エンドユーザーとの交渉も任せている?

そうです。委託先に任せています。ただ基本的に価格の決定権がないので、エンドユーザーから価格交渉が入れば、問い合わせがくるようになっています。内容を聞いて、私が商品の仕入れ価格に送料を加え、さらに粗利を計算したうえで、これで大丈夫だという金額を提示します。

それをもとに、委託先がエンドユーザーと最終商談を行います。そこで成約すれば、ゲットイットに海外出荷の専門チームがあるので、そこが商品を検品後、梱包まで行って発送してくれます。ですので、自分が主に見ているのは、どの商品をどこに販売するかの選定と、その商品の価格調整と委託先とのやり取りだけになります。

それでも、現在100社ほどを管理しているので、繁忙期は非常に忙しいですね。

―――ちなみに、社内の他部署との調整は、どうしているんですか?

そこは、けっこうバランスが大事になります。私が所属している「リマーケティング部門」は、海外の同業者に商品を販売しているんですが、他にも国内の同業者向けの部署や、エンドユーザー(たとえば法人企業など)に販売する「エンタープライズ事業部」もあるんです。販売ルートが複数あるわけです。

社内のルールとしては、会社全体を見回し、またお客さまとの商談の進み具合等を考慮して、各部署と調整しながら常に最適を目指して選択していくイメージです。

自身の「目利き」と「戦略」で、会社に貢献できる

 

「利益を出すこと」そして、「商品を滞留させないこと」が大切

―――海外に商品を販売する上で、どんなことを大切にしていますか?

相手が購入するかどうかを見極めるためにも、正しい情報を提示することは気をつけていますね。もちろん、私のミッションとしては、利益を出すために売り方を工夫したり、極力在庫を余らせないことも大切になってきます。

買取商品が増えれば、入荷する量も増えてくるので、気を抜いているとあっという間に倉庫に滞留してしまいます。

だから、自分ともう一人、国内の同業者向けに販売している同僚の2人で、日々在庫の動きは細かくチェックしています。倉庫のキャパシティは限られているので、どれをどこに、どのタイミングで流すかがかなり重要です。
特にサーバー系の機器は1ヶ月以内に売るという社内ルールを設けて、スピード勝負で取り組んでいます。取引先のこれまでの実績をもとにニーズを見極めて、在庫が滞らないように工夫しています。

数をこなせば、機器のクセが分かってくる

―――商品選びの目利きはどのように身に付けたんですか?

やっぱり、現場で“触って覚えた”ことが一番大きいですね。入社当初、IT機器の入荷検査の担当だったので、実際に電源を入れて、初期化して、スペックを確認して…っていうのを全部自分の手でやっていたんですよ。そうやって毎日いろんな機器を触っていると、「これは良い/これは怪しい」「このタイプはこういう構成が多い」とか、自然と傾向がわかってきます。

たとえば、サーバーでも見た目は似てるけれど、中に積んでいるパーツや性能が全然違うことってよくあるんです。記憶媒体が特殊だったり、ディスク容量は大きいけどCPUやメモリは弱い…とか。そのあたりの機器の“特徴(クセ)”みたいなものは、カタログを見ているだけでは分からない部分なので、現場で現物に触れた回数だけ身に付いていきます。

あと、入荷リストを見た時に「このサーバーなら、きっとこのカードやストレージが一緒に入っているはずだ」っていう「あたり」をつけられるようにもなってきました。そういうのが積み重なって、今では商品の状態を見ただけで売れ筋や注意点がある程度判断できます。

 

商品単体では人気がなくても、パーツで販売すれば価値を向上できる

―――現場での経験が大事なわけですね。改めて、今の仕事の面白さと大変さをそれぞれ挙げてもらうと、どんなことがありますか?

まずこの仕事の面白さは、「商品を見極めて利益を出す」ことです。
理由としては、取り扱っているのがリユース品のサーバーやネットワーク機器で、しかも種類も型番もバラバラ。年間で何万台も入荷があるので、「どんな種類でどのメーカーなら、どの国で、どのくらいの価格帯で売れるのか?」を常に判断していかなきゃいけません。それだけに、目の前にある一つひとつの機器が“資産になるかどうか”を見極めるのが勝負どころになってきます。

たとえば、「これ誰が買うんだろう?」と思った型落ちのハードディスクが、実は海外ではレア物扱いされていて、高値で売れるケースもあります。また、見た目が同じサーバーでも、中のパーツ構成や型番の違いで値段がまるで違うなんてこともよくあります。

大変さは、仕事の醍醐味とセットになりますが、とにかく物量が多くて、その管理と判断に追われるところです。でも、やった結果がお客さまにも喜んでもらえて当社の利益にも結びつけられれば、この苦労も無駄にはならないのがいいですね。

―――前職の経験が今に活かせているって、感じることはありますか?

強いて言えば、“何でもやる力”ですかね。というのも、前職は家族経営の小さな問屋なので、社員もほんの数人しかいないような規模だったんです。営業はもちろん、梱包・配送・電話対応・経理・お茶の加工まで、とにかく何でもやりました。自分で言うのもアレですが、マルチタスクというか、“とにかく回す”みたいな力は自然と身につきました。

今の仕事も、商品管理・在庫の粗利計算・海外とのやりとり・出荷計画の調整など、一つの役割にとどまらない業務が多いので、前職での“何でも屋の経験”が地味に効いている気がします。特に、「これ、ちょっと面倒だけど誰かがやらなきゃいけないな」ってことに対して、あまり構えずにサッと動けるのは、前職で鍛えられた部分だと思いますね。

自身の「目利き」と「戦略」で、会社に貢献できる

 

一人ひとりが自立しているからこそ、みんなで連携して助け合える

―――話は変わりますが、会社の雰囲気はどうですか? 働きやすいと感じるところはどこかありますか?

“助け合い”と“前向きさ”が自然と根づいているところがいいですね。ゲットイットのメンバーは、それぞれ自分の仕事にはちゃんと責任を持って行動しています。だからといって「これは自分の担当じゃないからやりません」っていう空気は全然ないんです。むしろ、手が足りなそうなら自然とヘルプに入る、誰かが困っていたら声をかける、そういう動きがどこの部署でも当たり前にあるような気がします。

実際、自分も物流チームや検査チーム、技術系メンバーにいろいろと相談することがあるんですが、「知らない」で終わらせず、調べてでも応えてくれる人がたくさんいます。また、出荷が立て込んでいる時には、普段は別の業務を担当している人がさっとサポートに入ってくれることも日常茶飯事。“ちゃんと自律しているけど、助け合いもできる”ってバランスが絶妙なんですよね。

あと個人的には、前向きな人が多いのも、この会社の良さだなと思っていて……たとえば「これやってみたらどうかな?」っていう提案が、誰からともなく出てきたりする。もちろん全部がうまくいくわけじゃないけど、「やってみよう」って声を出せる雰囲気があるんです。

自分はどっちかというと慎重派というか、もともとあまり前に出るタイプじゃないんです。でも、そういう周りの雰囲気に自然と引っ張られて、自分もちょっとずつ前向きになれている感じがあります。

―――今は一人チームですが、チームや自分のキャリアについて考えていることはありますか?

大きなキャリアプランがあるわけではないですが、チームとして“回る仕組み”をつくることはすごく意識しています。

今は他のチームのサポートを得ながら基本一人で業務を行っていますが、会社が大きくなっていくことを考えると、「この人じゃないとできない」という体制はリスクだと思っています。特にうちの部署は人数が少ないので、誰かが急に休んでも業務が止まらないように、少しずつ分担や標準化を進めたいなというのが今考えているところです。

実際、今後チームに新しくメンバーが加わる予定もあるので、業務の整理や引き継ぎの可能性も視野に入れながら、連携して動ける体制づくりをしていくつもりです。といっても、まだ具体的に何をどうするとまでは決めていませんが、現場レベルで「こうした方が回りやすいよね」という改善を、ひとつずつやっていく感じです。

 

ちゃんとやりたいけれど型にハマるのが苦手な人にオススメ

―――ゲットイットに合う人はどんな人でしょうか。入社を考えている人に先輩としてメッセージもいただけますか?

自分で考えて動ける人、変化に柔軟に対応できる人には、すごく合っている会社だと思います。

ゲットイットにはいわゆる“クセの強い人”がけっこう多いんです(笑)。でもそれって裏を返すと、普通の会社の「枠」にうまくはまらなかったけど、何かしらの個性や強みを持ってる人たちだと思います。実際、前職がしっくりこなかったり、「もっと自分らしく働きたい」と思って転職してきた人も多いです。

この会社では、仕事内容も日々変化しますし、正解が決まってないことも少なくありません。だからこそ、自分で判断して動ける人、裁量が広がったときに強みを発揮できるような人にとっては、すごく面白い環境だと思います。

「ちゃんとやりたいけど、型にはまるのは苦手」「自分で考えて動きたい」——そんな人にはぴったりの職場じゃないでしょうか。

インタビュー後記:桐谷

ほとんどの部署を通り現在の海外販売ポジションで活躍する牧野さん。些細な質問に対してもいつも真摯に回答をくれ、ひらめきもくれる頼りにしている先輩です!ゲットイットでは現在総合職の募集をしています。各部を経験して自分の適性職を見つけたい方、ご応募お待ちしております!

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