ゲットイットの情報発信を担っているWebディレクターのNさん。自社サイトを軸に、各種コンテンツの企画・制作・運用にも関わりながら、「ユーザーにとって分かりやすく、会社の魅力が正しく伝わる発信」を形にしてきました。2024年には、1000ページを超えるホームページの全面リニューアルを主導。構想からリリースまで約1年をかけ、社員100名を超える組織の声を拾いながら、多くのメンバーの協力を得て議論を重ね、組織として目指す方向性を反映した形で完成させました。 どこにこだわり、どのように形にしていったのか。リニューアルの手応えと、今後このサイトをどう育てていくのかについて話を伺いました。
聞き手:西谷 忠和(ライター)

踏み込んだWebサイトの改善ができる場所を求めて
―――前の会社では、どんな仕事をしていたんでしょうか?
前職では、Web制作会社でクライアントサイトの運用・改善を担当していました。制作後の運用保守を中心に、日々Googleアナリティクスを見ながら「どこが見られているか」「どこで離脱しているか」を分析し、改善につなげていく役割です。
数値をもとに「こういうページを作りましょう」「こんなコンテンツがあると良さそうですね」と企画・提案まで行い、提案が通れば、デザイン、コーディング、文章作成まで自分で対応していました。当時はAIもなかったので、文章を書くのは正直大変でしたが(笑)。
作って終わりではなく、公開後もPDCAを回しながら成果を検証し、改善を重ねていく。いわば、マーケティング視点でのWeb制作だったと思います。
クライアントは大手グループ企業で、複数社を担当。社内稟議を通すための説明資料づくりを手伝うこともありました。当時勤めていた会社は母体がシステム会社でシステムエンジニア中心の組織だったため、Web領域については「気づいたら全部やっていた」という感じです。
―――そこから、なぜゲットイットに入社したんですか?
一番の理由は、自分の手で、もっと踏み込んだ改善にチャレンジしたいと思ったからです。
これまでクライアントのWebサイト運用を担当し、分析や改善提案まで行っていました。ただ、情報開示の制限や限られた予算、稟議に時間がかかるなどの事情もあり、「もっとここまで踏み込めたら、まだまだ良くできるのに」と感じる場面が多かったんです。やりたいことが見えているのに、手を伸ばせない。そのジレンマがずっとありました。
そうした経験から、次は決裁権のある事業会社の中で、Webサイトの制作や運用に深く関わりながら、改善を積み重ねていける環境に挑戦したいと考えるようになりました。
実際にゲットイットのホームページを初めて見たとき、画面数が多いのに情報が整理されていない印象を受けました。情報量が多く、それぞれが点で存在しており線で繋がっていない。ある意味、当時の当社を反映したようなカオスな状態でした(笑)。
だからこそ、「ここなら、これまで自分が培ってきた経験を活かせる」「ちゃんと整理すれば、もっと良くなる」と強く感じました。
ひとつひとつは良い情報に見える。そういった内容を、きちんと世の中に伝えられるWebサイトをつくりたい。ユーザーにとって役に立つ情報を届けながら、事業の意義や可能性も伝えていく。そうしたサイトづくりに取り組める環境に惹かれて、入社を決めました。
――現在担当している仕事内容を教えてください。
ゲットイットのWebディレクターとして、自社サイト全体の企画・運用を担当しています。
2024年には、自社サイトを全面リニューアルしました。それをきっかけに、外部の制作会社さんと連携しながら、Webサイトのコンテンツ企画や既存コンテンツの改修を進めています。
また、社内で撮影を担当しているスタッフに対しては、撮影ディレクションも行っています。単に写真を撮るだけではなく、「どのページで、どんな意図で使うのか」「ユーザーに何を伝えたいのか」といった点まで共有しながら進めることで、サイト全体としての一貫性を大切にしています。
リニューアル以前は、管理画面の運用が複雑だったため、外部に任せることが難しい状態でした。そのため、自分でソースコードを書き、ページ更新まで行うなど、制作作業も担っていました。現在は役割を整理し、企画・設計・ディレクションに専念できる体制を整えながら、「ユーザーにとって分かりやすく、会社の魅力が正しく伝わるサイト」を目指して、継続的な改善を行っています。

※カルチャーを6色で表現しカラフルさにこだわった採用サイトの一部
会社の多様性と誠実さを、サイトでまっすぐ伝える
――1000ページ以上もある自社サイトのリニューアルは、どのように進められたのでしょうか?
正直に言うと、かなり大変でした(笑)。
リニューアル前のサイトは、課題が本当に山積していて、「これは早く手を入れないといけない」と強く感じました。
そこで、Webサイト制作は外部の制作会社に委託することを決め、制作会社の選定から自分たちで進めました。最初から当社のビジネスに精通している必要はありませんが、きちんと理解しようと向き合ってくれること、そして自分事として考えてくれる姿勢を重視しました。
8社ほどにお声がけをしましたが、制作規模が大きいこともあり、最終的にコンペにご参加いただいたのは4社です。事前にプロジェクトの背景や要件を共有する説明の場を設け、そのうえで各社から具体的な提案を受けました。その内容をもとに、カルチャーフィット、実装・運用のバランス、そしてコミュニケーションレベルなどを総合的に判断し、最終的に1社に決定しました。どのご提案も魅力的だったからこそ、選定には正直、心苦しさもありました。
制作が始まってから、特に大変だったのが社内との調整です。社員が100人以上いる組織で、部署や立場によってWebサイトに求めるものも異なります。ちょっとした空き時間に立ち話で意見をもらったり、Slackを通じてやり取りをしたりと、さまざまな部署やメンバーコミュニケーションを取りながら進めていきました。集まる意見の量も多く、それをどう整理し、全体としてまとめていくかには、時間も労力もかかりました。
そのなかで大切にしたのは、一つひとつの意見に誠実に向き合うことです。意見が食い違う場面ではメンバーにも時間を取ってもらい、対話を重ねながら、会社やサイトを訪問してくださるお客さまにとってより良い着地点を探すようにしていました。
社内には、自社サイトに強い思い入れを持っている人もいれば、正直そこまで関心がない人もいます。その温度差を調整するのは簡単ではありませんでしたが、「どうせやるなら、きちんと会社の魅力が伝わるサイトをつくりたい」という思いで、最後まで向き合い続けました。
こうした要件整理や構成設計、社内外との調整を重ねながら制作を進めた結果、構想からリリースまでは、約1年弱に及ぶプロジェクトとなりました。
――どのような点を工夫したのでしょうか?
知りたい情報にすぐたどりつけるUI設計は、もちろん意識しました。そのうえで私が最も重視したのは、ゲットイットが誠実にサービスを提供している会社だと伝わることです。当社のお客さまはもちろん、その先にいるエンドユーザーの皆さんにも、どんな人たちがサービスを支えているのかが伝わり、安心して任せていただけるサイトにしたかったんです。
そのために、営業だけでなくロジスティクスや技術スタッフなど、実際に現場を担うメンバーの人柄や顔が見えるようなつくりにしました。
さらに、ゲットイット独自の企業カルチャーもしっかり表現しています。多様性のあるカルチャーを6色のカラーで表し、サイト全体でもカラフルに表現しました。加えて、人事(現在HRへと名称変更)の桐谷さんとも入念に打ち合わせを重ね、採用・研修ページのコンテンツも丁寧につくり込んでいます。
リニューアルとは直接関係ありませんが、コンテンツ記事についても、極力SEO目的の内容にはしていません。読んだ方が気づきや知識を得られるような、内容のあるコンテンツにこだわっています。
――リリース後の反響はいかがでしたか?
リリース後は、社内外からさまざまな反響をいただきました。ダウンロード資料などは見つけてもらいやすくなったのかなと感じています。
社内からは、「見やすくなった」「かっこよくなった」と声をかけてもらいました。中には家族に見せてくれている社員もいて、誠実な会社として伝わる形にできた手応えを感じています。
人事・採用の面でも、サイトに載せた採用・研修コンテンツを一次面接のスクリーニングや新入社員研修でも活用してくれるなど、実務にもつながっています。
今後はこのサイトをさらに育てていき、ゲットイットのブランディングにも活かしていきたいと考えています。

誠実さを貫けることが、最大のやりがい
――今の仕事のやりがいについて教えてください。
やりがいは、任せてもらえる範囲が大きく、自分の裁量で自由にチャレンジできることです。今回のWebサイトのリニューアルも、大変ではありましたが企画から設計、コンテンツの見せ方まで含めて最後まで一任してもらえました。自分の責任でつくり切ったからこそ、納得のいく形で仕上げられた実感があります。もちろん、完成したときの達成感も大きかったですね。
加えて、ゲットイットの価値観に強く共感できていることも大きいですね。社長が大事にしているのは「お客さまの困り事を解決すること」という考え方です。取引先と誠実に向き合い、本当に必要としている支援を積み重ねていれば、結果的に売上は後からついてくる。そういった姿勢が会社全体に根づいていると感じています。
この方針は、私自身がWebサイトづくりで大切にしている「誠実さ」や「役に立つ情報を届ける」という考えとも一致しています。単に見た目を整えるだけではなく、見た人が安心できること、必要な情報に迷わずたどりつけること、そして知りたいことがきちんと解決できること。そうした“お客さまにとっての価値”を大事にできる環境だからこそ、仕事にも自然と注力できます。
また、ゲットイットでは“三方よし”だけでなく、“四方よし(お客さま・自社・社員・パートナー)”という考えも浸透しています。目の前のお客さまだけでなく、一緒にサービスをつくる仲間や協力会社の方々も含めて、関わる人たち全員が前向きになれる関係性を目指している。そうした環境の中で自分のスキルを活かして働けていることが、今の仕事の一番のやりがいだと思います。
強みはバラバラ。共通する真摯な姿勢
―――これまで勤めた会社と比べて、ゲットイットの雰囲気は違いますか?
かなり違いますね。私はこれまで、Web制作会社やシステム開発会社、広告制作会社で働いてきたのですが、そういった会社は職種や専門領域が近い人が集まりやすく、知識や経験の方向性も似ていました。結果として、考え方や仕事の進め方も同じような傾向になりやすいと感じています。
その点、ゲットイットは本当にタイプが違う人たちの集まりです。たとえば、文章を書くのが得意な人もいれば、人と話すのが得意な人もいる。性格やキャラクターもバラバラで、それぞれに強みが違います。最初はそこが新鮮で、いい意味で驚きました。
ただ面白いのは、タイプは違っていても、共通している部分がしっかりあることです。みんなチャレンジ精神があって、仕事に誠実で、お客さまに真摯に向き合っている。そして何より、仕事を楽しみながら取り組んでいる人が多いんですよね。そこがゲットイットらしさだと感じています。
人間関係の面でも、「悪人はいない」というか、性善説を前提に仕事ができる雰囲気があります。だからこそ働きやすいですし、自然体でいられる人が多い環境だと思います。

壁は、視点を変えるチャンス
――最後に、この記事をご覧になっている方に、メッセージをいただけますか?
まず前提として、どんな会社にも「合う・合わない」はあると思いますし、ゲットイットも例外ではありません。
ゲットイットの良さは、「自分のやりたいこと」や「こうしたらもっと良くなる」という提案を、きちんと出せる環境があることです。実際にチャレンジさせてもらえる場面も多いです。一方で、当たり前のことですが、提案したことがすべて受け入れられるわけではありません。もちろん思った通りに進まないことも多々あります。一般的会社の組織であれば普通と言えば普通なのですが(笑)
でも、そこで腐ってしまうのではなく、「なぜ今回は通らなかったんだろう?」と一歩立ち止まって考えられる人は、この環境をすごく楽しめると思います。伝え方がうまくなかったのかもしれないし、タイミングが違ったのかもしれない。あるいは自分が見えていない事情があったのかもしれない。そうやって自分の状況を俯瞰して見られることは、仕事を続けていくうえで大きな力になります。
ゲットイットには、自分が思いつかない視点からアドバイスをくれる人もいます。違う強みを持った人が集まっているからこそ、意見をもらうことで視野が広がりますし、素直に、柔軟に改善していける人ほど成長できる環境だと思います。
もし今、「自分のアイデアを活かせる場所で働きたい」
「誠実に仕事と向き合いながら、挑戦も続けていきたい」
そう感じているなら、ゲットイットはきっと面白い環境だと思います。