2021年06月18日
在宅続いて山河あり。土の中でサスティナビリティを考える、IT企業がお米づくりに挑戦!

稲作プロジェクト
株式会社ゲットイットは、2021年6月6日(日)、希望者参加制の課外活動として「稲作プロジェクト」の第1回目の活動を行い、にわか雨の降る中、無事に田植えの作業を終えました。

今後、6月~7月にかけては草むしり、10月には稲刈りをし、1カ月間の天日干しの後、脱穀、籾摺りをして、参加者一人当たり10Kgを目標に、自社米である「ゲットイット米」の収穫を予定しています。

 

 

リモートワークでも「雑談」を生む工夫と、その限界

ゲットイットでは、現在、社員の55.0%がリモートワークに従事しており、残りの45.0%の社員はIT機器の保守/修理/検査/梱包/出荷など、出社が不可欠な業務に取り組んでいます。社員の過半数がリモートワークのため、バーチャルオフィスやビジネスチャット、ビデオ会議システム、施設の3Dバーチャルツアーなど、各種のオンライン・ツールを導入し、業務の円滑な遂行や、社員研修などに活用しています。

出社時の何気ない会話が、業務を円滑に進め、新しいアイデアを生むきっかけとなっていたという社員の声から、意図的に「雑談」を増やすべく、毎週行われる全社員参加の定例会でのアイスブレイクタイムの実施や、業務中は原則バーチャルオフィスに滞在し互いの存在を可視化して、常時気軽に話しかけられる環境を確保しています。

一方で、コロナ禍前に実施していた各種全体会議や食事会(通称ハッピーアワー)、社内部活動など、対面でのリアルな交流の機会が減ったことを背景に、コミュニケーションロスによりチームビルディングが従来よりも難しくなったことを懸念する声などが挙がっていました。

 

 

働き方に関するグループディスカッションでの社員の声

◆メンバーの困っている状況などに気付きにくくなった。出社していた頃は雰囲気などで分かった。新入社員との伴走はオンラインだとなかなか厳しい。

◆リモートだと相手のことが見えないので、頼み事など声を掛けるタイミングが難しい。

◆新入社員など、ビデオ会議の中でしか会ったことのない社員もいる。画面越しだと身長などが分からず、マスクを着用だと、実際に会っても誰だか分からない。

◆コロナの状況がさらに厳しくなることも想定して、コミュニケーションをどのようにとるのか、会社全体で考えていく必要がある。飲み会なども大切なコミュニケーションの場なので、ガイドラインを定めて、その範囲の中で実施できると良いと思う。

◆会うと元気が出る。

社内コミュニケーション
写真左:「雑談」の場として、毎週金曜日にオンライン飲み会を開催。第1回目開催の2020年4月3日から現在にいたるまで原則毎週開催されている。参加者は酒やつまみを準備して各自のPCの前に集うが、その際の費用は毎月4,000円まで会社の補助を受けることができ、社員が参加しやすいよう工夫している。

写真中央:3Dバーチャルツアーを活用した新入社員への施設案内の様子。3Dで再現された空間を自由に移動することが可能。写真では、海外採用のリモートワーク社員が、日本にある物流拠点ZETTAを見学している。

写真右:ゲットイットのバーチャルオフィス(現在ver.2.1)。近くで雑談が始まるとその声が聞こえてきたりする。時々引越しや模様替えが行われ、最新版はデザイナーチームが賑やかな空間に仕上げた。

土の中に入り、サスティナビリティを考える

社員のオフラインでのコミュニケーションの活性化のための案としてスタートした「稲作プロジェクト」のもう一つのテーマは、「サスティナビリティ」(持続可能性)です。

​ゲットイットは2001年にサーバーのリユース業として創業後、中古部材を使用したIT機器の修理やメーカー保守終了後の継続サポートの依頼を受けるようになり、第三者保守、EOSL延長保守、レンタルなど、事業内容を拡充してきました。2019年からは、コストカット/資産有効活用に加えて、環境負荷低減にも着目し、「Sustainable Computing ®」として、ITハードウェアの導入からリサイクルまでのライフサイクル全体のサスティナビリティ向上を、顧客への新たな提供価値および企業ミッションとして掲げています。

持続可能性を考える上で、事業領域だけでなく、エネルギーの問題や食の問題などにも関わり、複合的かつ総合的に考える視点を持つ機会として、「稲作プロジェクト」では、無農薬・無肥料の自然農法にこだわり企画を行いました。社員が体験を共有しながらコミュニケーションを深めつつ、大自然の営みを通じてサスティナビリティを実感することで、企業ミッションである「Sustainable Computing ®」を通じたサスティナビリティへの貢献のモチベーションとなることを目指しています。

 

稲作プロジェクト 活動概要

参加者:ゲットイットグループ社員と家族(およびそれに準ずる人)
場所 :茨城県潮来市の提携農家の田んぼ
備考 :業務時間外の課外活動だが、交通費は会社が負担

 

●スケジュール
・6月6日(日)午前・午後:田植え
・6月19日(土)午前:除草
・7月3日(土)午前 :除草
・7月17日(土)午前 :除草
・10月(日時未定)  :稲刈り

 

代表 廣田のメッセージ

ゲットイット代表 廣田
コロナがきっかけで私たちの生活は一変しました。家と会社の往復から、家にこもってのテレワーク。出社してるメンバーもリスクを最小限に行動を制限して頑張って働いています。そんな生活が続いたことでより一層感じたのは、ITやバーチャルだけでは繋がりきれないなにかがあること。そして自然と触れあうことの大切さ。

僕たちゲットイットは、ITを通じて持続可能な未来を創る会社です。今回はそれだけじゃなく、日々の生活の中で一番身近で課題の多い食のサステナビリティを考える機会として「稲作プロジェクト」を立ち上げました。

わたしたちに身近な「食」であるコメ。今回は自然農法の米作りにチャレンジします。それをみんなで作り、同じ釜の飯を食べる。これはかなり濃度の高いコミュニケーションだと感じています。

土のなかに入り、大地や植物の根っこ、生き物が相互に影響をあたえ持続的な環境を実現しているのを肌で感じることでサスティナビリティを体感し、SDGsについて総合的に考えるきっかけになればと思っています。

 

稲作プロジェクト第1回目

稲作プロジェクト第1回目、田植え作業を終えた社員&その家族。子連れで参加する社員も多く、子供たちにとっても貴重な泥んこ体験となった。

 

参加した社員の声

◆土のなかに足を埋めるなんて何十年ぶり!?普段はなかなか会えないメンバーと楽しく夢中になって作業しました。ひっくり返らなくてよかった~。

◆田んぼの中にはだしで入ることがこんなに気持ち良いと思わなかった。無農薬で、出来る限り自然な農法でお米を育てる田んぼにかかわれたのが嬉しい。土や稲や小さな生き物たちに触れていると、自然の中の一部に招いてもらったような気持ちになる。あと、田植えって、植えるだけじゃなくてその前に稲を生育中の土の中から抜く作業がまずあるのを知らなくてびっくりした。植えるより抜く方で筋肉痛になりました。

◆ふだん会うことはない同僚のお子さん達と接する機会が楽しかった。植える人、稲の補給をする人、お子さんの御守をする人…、事前に打合せしたわけじゃないのに、一人ひとりが自分の役割をいつの間にか見つけていきいき働いていたのが印象的。そのチームワークの中でやり取りするのが私もとても楽しかった。

◆都内住まいなので、子供にどろんこまみれになって、お米をつくる体験をさせることができるいい機会だと思い参加しました。はじめは虫や泥などにびびってましたが、やってみると、子どもたちで集まっておたまじゃくしをたくさんとって遊んでいました。コロナじゃなくてもあるといいイベントだと思います。

◆子供にいい経験だと思い参加しました。学んだのは、ご飯を作ることが大変で残したりしてはいけないこと。早速次の日残さないように食べていました!

◆毎日食べるお米がどのように食卓まで来ているのか子供たちに体験してもらいたくて参加しました。普段なら文句を言う辛い作業でも、無心に田植えを楽しんでいたのが印象的で、今度は除草でしょと次回も楽しみにしている様子です。皆で米を食べる日を楽しみにしています。

 

 

●本件に関するお問い合わせ
担当者 : 川澄 (カワスミ)
電話番号: 03-5166-0900
[ お問い合わせはこちら ]