オンラインイベント『循環型社会”見える化”の最前線』が無事に終了いたしました!ご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました。私(武)は昨年のE-wastreamと同様、司会として参加しました。今回はスタジオで実際に隣り合っての対談でしたので、オンラインでの対談とは全く感覚が異なり、端的にいえばとても話しやすかったです。ご視聴いただいた皆さまにも、オフラインならではの臨場感や温度感が伝わっていたらいいなと思っています。
(オンラインイベントの詳細はこちら ※イベントは終了しています)
さて、少し内容の振り返りをしたいと思います。前半のご講演パートでは、Catena-Xなど欧州で先行しているサプライチェーン可視化のデータスペースについて、そもそものコンセプトから最新情報までをわかりやすくご説明いただきました。事前に資料を拝見したときは、テクニカルな言葉や難解なモデルがたくさん並んでいて、私に理解できるだろうか・・?と不安でしたが、それは杞憂に終わりました。さすがはエバンジェリストです。アンケートにも同様のコメントがありましたので、一部抜粋します。
非常に難しい内容を分かりやすく解説いただき、また、世界や日本の現状についても知ることができ、大変勉強になりました
講演者のプレゼン技術が素晴らしく、澱みない説明の仕方が印象的であった。ご自身の頭の中できちんと整理されているからと拝察
境野さんの説明がとてもわかりやすく、いいセミナーでした
後半はオープンディスカッションでした。たくさんの興味深いトピックがあったのですが、ここでは「非競争領域」の話について取り上げたいと思います。「非競争領域」というワードは、去年のオンラインイベントでゲストだった日立製作所の夏目さん、浦野さんが仰った印象的な言葉です。環境課題解決のためには、企業は非競争領域を作ってそこで協力し合う必要があるというメッセージで、去年のイベントを総括する言葉になりました。Catena-Xをはじめとするデータスペースは、まさにこの非競争領域を具現化したものであり、不思議と去年のテーマを引き継ぐ形になったなと感じていました。
「競争相手でもある企業は、競争と共創をどうバランスさせているのか?」
これが今回私がどうしても境野さんに聞きたかったことで、境野さんの回答としては2点あったなと思っています。1つ目は「危機感」。ヨーロッパには気候変動に対する切実な危機感があり、競争をしている場合ではないという強い意識があること。2つ目は「アカデミックの存在」です。企業人だけではなく、多くの学者がプロジェクトに関与している、また企業の中にも学術的なバックグラウンドを持った人が多くいることが、共創の場作りに大きく関係している。そのように理解しました。これは非常に納得感があるご説明で、なるほどなぁと思いました。来年のE-wastreamは、企業だけではなく学問の世界の方もお招きしてお話ができたら面白そうです・・!
素晴らしいお話をしていただいた境野さんに、改めて感謝いたします。今回のオンラインイベントは、10月25日~27日の3日間限定でアーカイブを公開をしますので、見逃してしまったという方はぜひご利用ください!
※講演資料の配布はございません※