ITもサスティナブルの時代 〜ITハードウェアの“もったいない”から生まれたゲットイットの「サスティナブル コンピューティング」とは?

デジタルトランスフォーメーション(DX)の掛け声と共にあらゆるものがデジタル化されるトレンドの中、サーバーやストレージなどのITインフラはコモディティとなりました。そこで注目されるのが、これらIT機器のライフサイクルです。まだ使えるのに廃棄されているという現状に対して、ゲットイットが提唱するのが“サスティナブル コンピューティング®(Sustainable Computing®)”です。

サスティナブル コンピューティング(R)

 

長く使い、使い終わったら次に

「まだ使えるのに入れ替えなければならない」ーー約20年前にIT機器の中古販売事業でゲットイットを創業してから、何度となく聞いてきたお客さまの声です。IT業界に巣食う慣習ですが、サスティナブル コンピューティング®はこの慣習に対する我々の問題意識から生まれたコンセプトです。

サポート終了に伴う「Windows 7」から「Windows 10」への移行など、IT業界ではまだまだ使えるのに入れ替える状況がたくさんあります。ハードウェアの場合、メーカーは5年から7年でサポートを打ち切ります。仮にソフトウェアがまだ使える状態であったとしても、OSやハードウェアの保守が切れると万が一支障があった場合に困るので切り替えざるを得ない。このような状況を我々はたくさん見てきました。

ゲットイットは、廃棄されるサーバーやネットワーク機器などIT機器を買取り、中古として販売することからスタートしました。その後、メーカーの保守期限が切れた製品(EOSL;End of Service Life)に対して延長保守を提供するEOSL延長保守、修理、データ消去、レンタルと事業領域を広げてきました。ITハードウェアに関して、本当はこうしたかったというお客さまの声を聞いてサービスを拡充させてきた結果と言えます。

例えば中古販売。創業時は国外企業が主な顧客でしたが、リーマンショック、その後の東日本大震災などを受け、国内でも中古のIT機器へのニーズが顕著になりました。その結果、現在では中古機器の出荷先は国内・海外それぞれ半々程度となっています。業界全体を見ても、IT機器リユース市場そのものが拡大傾向にあり、これを後押ししているのが、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」です。SDGsでは目標12として、持続可能な消費と生産のパターンを確保する「つくる責任・つかう責任」が呼びかけられています。

使えるものは長く使い、使い終わったものは次に繋げるーーそれがゲットイットがサスティナブル コンピューティング®で目指す姿です。「サスティナブル コンピューティング®」という言葉に、ゲットイットは次の世代に永く続くシステム運用をという思いを込めています。2019年4月に商標出願を行い、商標として登録しました。

サスティナブルなIT運用を全面サポートするサービスメニュー

サスティナブル コンピューティング®のライフサイクルに沿って、ゲットイットの提供するサービスを詳しくみていきましょう。
まずは不要になったサーバーやネットワーク機器の買取りからスタートします。ゲットイットはあらゆる製品を受け付けており、年間鑑定数は15万8700点に達しています(2019年実績)。メーカーは、富士通、日立製作所、東芝などの日系ブランドから、HP、DELL、Cisco、Juniperなどの海外ブランドとほぼ全てを取り扱っています。

買取ったIT機器は、ゲットイット社内で厳しい機能検査や障害検査を受けます。中古製品として再びご利用いただくため、障害があればパーツ交換などにより正常に稼働するようにして、中古品として販売します。

このような検査の過程で培ったノウハウを活用して立ち上げたサービスが、運用保守です。通常、ハードウェアメーカーは5年〜7年後にEOSLとして保守を打ち切りますが、メーカーによる保守切れの製品に対してゲットイットは保守に必要なパーツやサービスを提供します。このような保守は「第三者保守」と言われますが、ゲットイットはオンサイト保守、預託保守、パーツデリバリー保守、スポット保守と4種類のサービスを揃え、メーカーと同レベルのサービスを実現しています。そのために、本社のある東京都中央区に600坪の倉庫を用意し、サーバーならハイエンドからエントリーレベルまで約1万5000台、パーツは100万点程度の在庫を揃えています。EOSL機器を専門とする企業としては日本最大級を誇っています。

付随して、サーバーやルーターの電源や基板といったパーツ修理、IT機器のレンタル、データの消去などのニーズにも応えます。これにより、ITハードウェアの持続可能な運用を全面的に支援します。

このように、ITハードウェアを買取る、中古品を販売する、保守サービスを提供することを通じて、IT機器を持続可能(サスティナブル)な形で使うための取組みをゲットイットは全力で支援します。お客さまが「使い続けたい」というお客さまのニーズがある限りサポートし、使い終わった後はバトンを渡すように次の人に回すのが我々のミッションです。

導入時に5年後の買取り価格を査定する将来査定™

サスティナブル コンピューティング®の重要な柱となる買取りと第三者保守について詳しく見てみましょう。
買取りはサスティナブル コンピューティング®の入り口と言えます。使い終わったハードウェアをどうするかという点で、WEEE指令やRoHS指令で電子機器廃棄物についてのルールが厳格に定められている欧州や米国の企業と比べると、日本企業はまだ現役として使えるIT機器が廃棄されることが多いようです。リユースできるIT機器の6〜7割程度が廃棄/リサイクル処分されていると推測しています。
(参考:不要となったサーバーを廃棄から買取りへ – 日本におけるサーバーITAD

不要なものを買取るーー本や電気製品などの不用品の買取りと同じで、ITハードウェアでも買取りにより廃棄のための出費を節約できる上、不要な資産からキャッシュを得ることができます。また買取りに出すことで持続可能な社会への貢献にもつながります。唯一ともいえるリスクが情報漏洩ですが、これについても、ゲットイットではデータ消去ソフトウェアに依存することなく、この分野に通じた技術者による検証を土台に消去作業を行なっています。つまり、その媒体に最も適切なデータ消去ソフトウェアを選定したり、必要に応じて消磁や物理破壊などの手段を組み合わせて安心・安全なデータ消去を行なっているのです。

このように、メリットばかりなのに買取りが進まない原因の1つが、企業のなかでIT資産について買取りという決定を下す権限を持っている担当者がいない、あるいは不明確であるためです。また、買取りという選択肢があることを知らなかったというケースもあるようです。

そこでゲットイットがスタートしたのが、機器の新規導入時に5年後にゲットイットが買取る価格を査定する「将来査定™」です。企画設計段階から、将来の買取り価格や撤去費用を算出しておき、産業廃棄物として処分する費用と比べてもらうというゲットイットからの提案です。すでに複数の企業に利用いただいており、好評をいただいているサービスです。

査定価格は需要に基づいて算出しており、将来査定™は定価の1%以上で買取り価格を提案しています。

将来査定でできること

 

将来査定のポイント

中古品や第三者保守の活用で浮いたコストをDXに

中古品と第三者保守は近年需要が拡大してきている分野です。その要因はいくつか考えられます。

まずは性能。「ムーアの法則」という言葉に代表されるように、IT機器の性能は日進月歩で進化してきました。しかし現在、ほとんどの用途で必要十分なレベルに達しており、常に最新のスペックを求めるという時代は終わりつつあります。そこで中古品はますます魅力的な選択肢となっています。

また、レガシーシステムなど同じ製品を使いたいが手に入らない場合や、短納期ですぐにハードウェアが必要な場合等にも、中古品を選ぶことが増えています。都内にあるゲットイットの倉庫には、日本以外では流通が少ない日系メーカーから海外メーカーまで様々な製品在庫が揃っており、すぐに出荷できます。ドイツと中国にも拠点があり、在庫がなければゲットイットが海外に持つネットワークを通じて手配できる体制を整えており、すぐに必要というお客さまのニーズに対応します。

第三者保守については、運用コスト削減を狙った利用が増えています。

メーカー各社はオンサイト保守などのサービスを提供していますが、実際に障害が起こる頻度や復旧に求められるサービスレベルなどを総合的に評価検討した場合には、割高であると判断するユーザー企業も現れてきました。費用対効果の面から、メーカー保守が唯一の選択肢ではないことに気づいた企業が増えてきているのです。また、複数のメーカーが混在する環境では、ゲットイットはマルチベンダー対応で主要なメーカーの保守を一括して対応できます。各メーカーごとに保守契約を結ぶ場合と比べて、障害窓口を一本化しつつ、大幅なコストカットを達成することが可能です。

現行システムを動かし続けるための保守に予算の多くが使われている、というのが日本のITの状況です。固定費といえる保守コストが浮くことで、新規投資のための予算を確保できます。ITの重要性とニーズ、そして期待は高まるのに予算は頭打ちというIT部門にとって、保守コストの削減は大きな意味を持ちます。しかも、持続可能な社会への貢献にもなるのです。

SDGsは17の目標を掲げており、そのどれもが重要なものです。不要になったIT機器を買取りに回すこと、中古を使うこと、使い続けられる限り使うことは、すぐに取り組めるSDGs活動といえるでしょう。

“作っては捨てる”から“大切に長く使う”時代へ

ゲットイットは創業来約20年にわたって、お客さまがITハードウェアで抱える悩みを解決してきました。買取り、中古品販売、第三者保守などとサービスを拡充する中で、社内にはITハードウェアに関する知識が集まりました。常時1万5000台以上のサーバーなどをストックしている倉庫兼検査場施設にて、ITハードウェアに強い専門性を持つ技術者集団が、IT機器に関するあらゆる問題に対応する体制を整えています。

IT業界を20年間見てきた立場から、大量生産・大量消費して使い終わったものは廃棄するという経済モデルや、他国で安く作ったものを燃料を使って大量輸入して使い捨てるようなことを是とする世界観はそう長く続かないと考えています。本、洋服など身近なものから住宅のような大きなものまで、大切に長く使うという方向に世界は変化してきており、ITハードウェアも例外ではありません。

「まだまだ使えるのにもったいない」という言葉からスタートしたゲットイットは、使い続けたいというニーズがあればそれを全力で支援してきました。今後は、現在は個別に対応してきたPC、タブレットやスマートフォンなどモバイル機器に対しても、企業の「使い続けたい」のニーズに応じる予定です。

株式会社ゲットイット 代表
廣田 優輝

 

Sustainable Computing(サスティナブル コンピューティング) ®

将来査定™

ゲットイットの保守サービス

Sustainable Computing

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