2024年03月12日
ITシステムご担当者の環境意識とは?

ITシステムご担当者の環境意識とは?

当社では、「グリーンITサーベイ」と題して、ITシステムやネットワークの企画・設計・開発・保守および、資材・購買に関わる方々を対象に大規模なインターネット調査を実施しました。日頃の業務における環境負荷軽減、特に、IT機器のリユースや第三者保守サービスに関しての意識や取り組みについて質問しました。その結果わかったことを、一部抜粋してご紹介いたします。

①全体の68%が環境負荷軽減を意識し、34%が対応をしている

環境負荷軽減について、どの程度、意識・対応していますか?

図表1-1

「環境負荷軽減を意識しているか」という設問に対し、回答者全体の68%が「意識している」、34%が「意識し、対応している」と回答しました(図表1-1)。中でもIT機器の選定・調達を決定/上申/アドバイスする人では、85%が環境負荷低減を意識し、「対応している」という回答も53%となりました(図表1-2)。IT機器担当者の高い環境意識だけでなく、半数を超える現場ですでに実践が始まっていることが明らかになりました
環境負荷軽減について、どの程度、意識・対応していますか?

図表1-2

②直近5年間でのリユースIT機器の利用率は14%

直近5年間のシステム開発・構築・運用でリユースIT機器を利用しましたか?

図表2

「直近5年間のシステム開発・構築・運用でリユースIT機器を利活用しましたか?」という問いに対して、14%が「はい」と回答しました。環境負荷軽減を意識・対応している層では、26%がリユースIT機器を過去5年以内に利用していることがわかりました(図表2)。

④全体の52%がリユースIT機器による環境貢献を認めている

直近5年間のシステム開発・構築・運用でリユースIT機器を「利用した」と回答された方、理由についてご回答ください。

図表3

リユースIT機器を利用した理由について、70%の人が「コストダウンのため」と回答しています。「環境問題に配慮した」と答えた人は22.8%でした(図表3)。

③リユースIT機器を利用した理由の1位はコストダウン

ITインフラとしてのリユースITインフラとしての機器の利活用は環境負荷軽減に貢献していると思いますか?

図表4-1

リユースIT機器を利用した理由について、70%の人が「コストダウンのため」と回答しています。「環境問題に配慮した」と答えた人は22.8%でした(図表4-2)。
ITインフラとしてのリユースITインフラとしての機器の利活用は環境負荷軽減に貢献していると思いますか?

図表4-1

まとめ

リユースIT機器が活用される主な理由はコストダウンでした。しかし、環境問題への取り組みが進んでいる企業・団体においてリユースIT機器の利用率が高いことや、リユースIT機器利用についての環境負荷軽減への貢献がある程度広く認知されていることからも、今後ますますリユースIT製品という選択肢の存在感が増してくると予想されます。次回調査は2024年秋に実施予定ですので、続報を楽しみにお待ちください。

グリーンIT編集部
グリーンIT編集部
リユースIT業界の最新情報を発信する「グリーンITブログ」を掲載。
世界のことから社内のことまで、リユースIT製品(グリーンIT製品)を使う選択がもっと当たり前な社会にするため、情報を発信しています。