2020年03月16日
エコプロ2019に出展しました

2019/12/5~12/7の3日間出展した、国内最大級の環境イベント「エコプロ2019」の模様をレポート形式でお伝えいたします。

エコプロ2019

(1)エコプロとは

エコプロとは、産業環境管理協会と日本経済新聞社主催の環境配慮型製品・サービスに関する日本最大級の環境展示会です。
国連が定めた17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」を経営戦略上の重要事項と位置づけた事業再構築や新規市場開発への動きが活発化する中、エコプロは「持続可能な社会の実現に向けて」をテーマに、SDGs関連の情報発信の強化に取り組みました。

(2)世界中では大量にIT機器の廃棄が行われている!! - ゲットイットが考えるエコプロ出展の目的

 

世界のE-waste*は 1日約120,000トン・・・!

「Global E-waste Monitor 2017*」によれば、2016年の世界のE-waste発生量は4,470万トン
2021年までには5,220万トンに達するだろうと予測されています。

 

ゲットイットの出展ブースでは、これら途方もない数字を誰もが「目にした瞬間体感できる」形で展示しすることを目指し、中古IT機器を壁状に積み上げて固定した「サーバーウォール」を展示しました。
総重量約3トン(ゲットイットの1日のおおよその入荷量に相当)のIT機器を展示しつつ、世界で1日に発生する電気電子機器廃棄物の総量約12万トン(東京スカイツリーおよそ3個分)との対比を行いました。
古IT機器を壁状に積み上げて固定した「サーバーウォール」の展示
*E-waste・・・Electronic wasteの略称で、ここでは電気電子機器廃棄物(でんきでんしききはいきぶつ)を指しています。
*Global E-waste Monitor 2017・・・国連大学(UNU)、国際電気通信連合(ITU)、国際廃棄物協会(ISWA)の共同作成によるE-waste排出量に関する報告書。

(3)展示会でのエコプロジェクト – ゲットイットが考えるエコプロでの運営

 

カーボンオフセットへの取り組み

エコプロ展は、展示会の開催により発生してしまう「環境負荷」を低減するため、様々な取り組みを行っています。
その一つが、CO2排出量を、別のCO2削減プロジェクトへの支援によって相殺する「カーボンオフセット」です。
 
ゲットイットは、東北復興支援を兼ねたCO2削減プロジェクトを支援することで、展示会出展により発生したと試算されたCO2排出量2.6tに対し、3.0tのCO2無効化を行いました。また、輸送・電力使用なども含めて展示会そのものの環境負荷低減に取り組みました。

 

ブース自体のエコにも挑戦!

ゲットイットでは、展示装飾物などから発生する廃棄物をゼロにするため、展示ブースの全てを組立式・全て持ち帰りができるブースの設計・作成にチャレンジしました!展示会終了後、ブースは全て解体した上で回収し、次の展示会で再利用していきます。
ブース自体のエコにも挑戦!

(4)大人も子どもも みんなで地球の未来を考えよう

エコプロ展の来場者は、企業勤めの方や、主婦の方、すでに退職された方や、大学生、海外からいらした方、そして、高校生から小学生までの幅広い年齢層の子どもたちと、多様性に富んでいます。
ゲットイットでは、このような来場者の多様性に合わせ、誰もが興味をもって展示を楽しめるよう、以下のような取り組みも行いました。

 

年齢や言葉の壁を超えた交流

「キッズサポーター」が子どもたちの質問に答えたり、外国語が喋れる「海外対応者」が海外からいらした方とE-wasteの話題で盛り上がるなど、年齢や言葉の壁を超え多くの方々と交流しました。

 

小学生とのクイズ大会

班行動でブースを訪れる小学生には、E-wasteやSDGsについてのクイズを行いました。子どもたちは班で協力しながら、E-wasteの基礎知識や、SDGsの12番目の目標である「つくる責任、つかう責任」について学びました。

 

壁面アンケートを実施

幅広い年代が参加できる取り組みとして、壁面を使用したアンケートを行いました。役目を終えたIT機器について、「再利用」「捨てる」「分からない」の3つの選択肢を設け、上段はおもに会社勤めの人のための設問、下段はどの年代も答えやすい設問としました。来場者にはシールを貼っていただく形で気軽にご参加いただき、理由や意見などを伺いました。

大人も子どもも みんなで地球の未来を考えよう

(5)使い終わったIT機器 高校生以下は「再利用!!」 大学生以上は「わからない」!?

壁面アンケートでは、次の3点を明らかにしたいと考えました。

  • 人々は、使い終わったIT機器をどうしたいと思っているのか?
  • 上記の意思は、年代で違いがあるのか?
  • 現実として、会社などで使い終わったIT機器をどのように処理しているのか?

回答のシールは、大学生以上=黒色高校生以下=青色、とし、上段・下段それぞれ以下のような設問としました。

上段:「会社で使い終わったIT機器をどうしていますか?」
下段:「使い終わったスマホやパソコンをどうしたいと思いますか?」
壁面アンケート

上記設問に対し12/5 ~ 7のエコプロ開催3日間で、計509名の方から回答を得ることができました。

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