2020年12月29日
やらかしました、わたしたち(2)【物流:呆然、猛省、ふてくされ】 – 社員インタビュー
やらかしました、わたしたち(2)【物流:呆然、猛省、ふてくされ】

突如、倉庫に響き渡るガシャーンという筐体の崩落音…
物流の中堅社員2人が新人時代にやらかした失敗エピソードを皮切りに、現在の物流現場の様子を紹介する3本立てインタビュー。2本目は、やらかし直後にふてくされを起こしたタカさんの【モジュール崩落事件】からスタートです。

―――では、容疑者Tさん、当時の状況を教えてください。

フォークリフトにやっと乗れるようになったくらいの頃、「大型出荷物の依頼がきたから積んどいてもらえる?」ってある朝に言われて、自分一人でそのパレットを積もうとしていたんです。その後ろ側に台車に載ったモジュールがあったんですけど、台車がパレットにちょっと上乗りしているような感じになっていたらしくて、それに気づかずにパレットを持ち上げちゃったんですよね。当然、台車も上がっちゃって、載っていたモジュールが崩れちゃったんですよ。その瞬間、「あ、やっちまった」ってテンパっちゃって。その時はまだ在庫の出し入れとか出荷作業のデータ処理をどうしているのか知らなかったので、その後の処理もわからない。もうどうしていいかわからなくて、思考が完全にマヒしてかたまっちゃったんですよね。

―――まぁ、そうなりますよね。

その時たまたまその場に営業さんとかもたくさんいて、そこでガシャーンって音が聞こえたからみんな集まってきたんですけど、「あーやっちゃったねー」って見ているだけで誰もその後のフローを教えてくれなかったんですよ。その瞬間、僕、「何?!」と思って。もちろん自分がやってしまったことに対しては深く猛省しているし、自分が悪いんだけども、「誰?そんな風に台車を上に乗せてたの?」とか「台車をそんなところに乗っけておく方が悪いでしょ?!」とか、「なんでこんなに人が集まっているのに、『あーあ』みたいな感じの目で見るのに、どうしてやり方とか後のフローとか誰も何も教えてくれないの?!ひどくない?!」と思って、ふてくされちゃったんですよ(笑)

―――ふてくされた!(笑)

結局その後、りっきーさん(物流の先輩)とかが来てくれて「ま、しょうがない!いいよいいよ。」みたいな感じでやり方を個別で教えてくれてなんとかなったんですけど。荷物を落とした瞬間は、反省と、逆にイラッみたいな気持ちが正直ありましたね。「新人がやらかすのは当たり前だから、それをフォローしたり再発防止策を考えたりする方が大事じゃない?」って思って。僕は自分がそれですごい嫌な気持ちだったから、新しい人が入ってきた時には、みんな何かしら一回はやらかすと思うんで、その時のフォローはやさしくしようって思いました(笑)で、「次そうしないためにはどうすればいいと思う?」っていうのを考えさせるようにやっていこうかなって思いましたね。

―――その後、倉庫の状況改善に取り組まれたそうですね。

当時はパレットが導線のところに滞留していて、フォークリフトが通るには手前のパレットを動かしてから中に入っていく感じで、それだけでも30分くらいかかったりして無駄な作業がすごいあったので、まずは入出荷物を混在させないようにしたりね。扱う荷物の量が多いので、少しでも仕分け作業が止まってしまうとどんどん滞留しちゃうんですよ。今、物流メンバーは9人いるので、みんなで一気に協力したらすごいパワーが出せるじゃないですか。なので、毎朝9時~10時は仕分けの時間っていうのをつくってみんなでやるようにしています。会社がフレックス制になって出勤時間が自由になったんですけど、1ヶ月を通期で見たときに、なるべく積極的に参加しようねみたいな感じの体制は整えました。

あとは、あれだね。メーカーのパレット毎に在庫管理をするというのは今までやっていなかったので、それを一緒にやりました。これまでは来た荷物をひとまず全部倉庫に下ろしていたけど、入荷の段階で要るものと要らないものを判断して、要るものだけを下ろすっていう流れに変えて。

営業さんから「これないですか?」って聞かれたものって、実際この倉庫にあるかどうかわからなかったんですよ。入社直後は知識もないし物があるかないかもわからない、そもそも売れるかどうかもわからない物に対して、宝探しのように何時間もかけるようなことが度々あったので、誰でも捜索できるようなツールを一緒に作ろうよって。木村くんはずっと捜索をやっていたので、メーカーの知識とか物の要る要らないの判断に長けてて、僕はスプレッドシートに関数を入れたりとかツールをつくるのが得意だったので、二人でうまくお互いの長所を生かしながら作りました。

―――それ、かなり効率上がったんじゃないですか?

めちゃくちゃ上がりましたね。

そうですね。探す作業もだいぶ楽になりますし、在庫が過剰にあるものもそのツールを使えばわかるので。今までは「この在庫少ないっぽくない?」って物流が感覚的に要る要らないを判断してたところがあったので(笑)余分な物を持っていても保管料の方がかかっちゃうから、他のものを置いた方が回転率いいですし。

最初はね、色んな型番とかシリーズがめちゃくちゃになってるパレットが通路に山積みで、その間をくぐり抜けるにも、レールとか尖ったものとかが目の高さにある感じで、まぶたを切る危険もあったよね。

切ったね (笑)(目じゃなくてまぶたで)まじよかったです。もうそういった状況は変えたんで、褒めてください!(笑)

そうやってみんなで改善を続けた結果、フォークリフトがあっちこっち縦横無尽に動けるような倉庫に今はなりました。だから、結構高額なモジュールだったとは思うんですけど、そのモジュール一つで会社全体の雰囲気とか、問題だったものを「こうしていこうよ」ってすぐに良い変化に持っていけたのは、まぁ、やらかしてよかったのかな(笑)

―――ゲットイットの物流は一般的な物流のイメージと違うとよく聞きますが、まさにこのような部分が違いとして大きいのかなと感じますが、いかがでしょう?

物流系の仕事をしている友達の話を聞くと、やっぱり上からの指示とか与えられたことに対してやるイメージが強かったんですけど、今の話のように、ここではほとんどの工程で「自分たちでどうすればよくなるのか」とか、やり方や状況の改善や工夫を常に考えながら仕事をする感じだし、そういうのをなんとなく考えられる人じゃないと…。そうじゃなくても業務としては成り立つんですけど、なんすかね、居づらい空気感じゃないですけどそういうのは出てくるのかなってなんとなく思うんですよね。なんかゲットイットっていい意味で変化大好きだし。

変化はもうすごい多いよね。朝言ってたオペレーションが夕方には真逆になってるとか普通にある会社なので(笑)だから情報量が多い中から必要な情報を抜き取っていくっていうのはしていないと、会社自体に置いていかれちゃうような感じがあるから、社内の他のスレッドとかも手が空いた時に軽くでも見る習慣はつけておいた方がいいよみたいなことは言っていますね。

他部署なのに俺らより物流スレッドの内容に詳しい人とかいるしね(笑)

コメントの拾い癖がすごいよね(笑)すごくいいことだと思うけどね。

―――ゲットイットの物流では、指示されて何かをやるという感じではないんですね。

会社の規模が200人とか300人になったら、個性っていう意味で、与えられた仕事を完璧に忠実にスピーディーにこなしますっていう人も僕は全然いてもいいと思っているんですけど、今、会社として一緒にやっていこうって考えると、やっぱり思考力みたいなのは求められるかなと思います。

うん。結構自分は飽き性なので、自分であれこれ考えてできるっていうのはよかったのかな。

たしかに、飽きないね。

―――どういう部分で「飽きない」と感じますか?

頭打ちが見えないんです。他の大きな企業だったりするとほぼ完成形で「この黄金比崩すの良くないよね?」みたいな保守的な感じがあると思うんですけど、うちはまだ積み上げている感じだし、一度完成に近づいても「こっちも楽しそうだよね、こっちもなんか熱いよね」ってまたアップデートが加えられてレベルの条件が解放されていくみたいな。要は伸びしろしかないんですよね。洗練された美だったりオペレーションが決まっているところはもちろんそれはきれいだしいいと思うけど、なんか悪しき風習とかもぶっ壊していける方が楽しいよね? …何?木村くん何かないの?

だってもう貴大くんが全部言ってくれたでしょ?(笑)

入社以降、次々と職場の環境を変えてきた二人ですが、次は何を変えていくつもりなのでしょうか?次回は、会社の成長に伴いメンバーの増強を求める物流から、求職者の方へのメッセージをお届けします。


入社してすぐって本当に色々起こりますよね。きっちりしたマニュアルがあるわけでもないのでそんな時も自分で考えないといけない場面もあります。不貞腐れる気持ちもよくわかります!(笑)その気持ちがいい方向に向かってよかったです!次回(最終回)へ続きます。
(採用担当:加藤)