2020年12月22日
やらかしました、わたしたち(1)【物流:はい、取りましたが何か?】 – 社員インタビュー
やらかしました、わたしたち(1)【物流:はい、取りましたが何か?】

数年前のある週末、仕入れたはずのパーツが1つ消え…
物流の中堅社員2人が新人時代にやらかした失敗エピソードを皮切りに現在の物流現場の様子を紹介する3本立てインタビュー。
1本目は、取引先を巻き込んで大騒動となり、後に「泥棒♪」といじられることになった木村さんの【CPU泥棒事件】からスタートです。

―――では、容疑者Kさん、当時の状況を教えてください。

当時、在庫のあるなしの回答を出す初期の『捜索』っていう業務をメインで担当していて、あるパーツの在庫の問い合わせがきたときに地下に在庫がなかったので、社内ツールを確認したら入荷していることがわかって、棚を見に行ったら探していたパーツがあったんですよね。社内ツールに載っているということは、もうこのパーツは使っていいものだとその時思い込んでいたので、普通に「これ持っていっていいですか?」って聞いたら「いいよー」って感じだったので持って行ったんですよ。

ふふふ(笑)

会社のものだから問題ないと思って自分は持って行ってたんですけど、実は社内で使うものだったみたいで。その後、使うってなったときに「無いぞ!」と。金曜から土日にかけて騒ぎが広まっていたんですけど、自分は休みだったのでまさかそんな騒ぎになっているなんて知らなくて。物流の先輩から電話がきて「もしかして、これ取った?」「はい、取りました!」みたいな(笑)
結果的には社内で使うものだったからよかったんですけど、お客さんに出すものだったらって考えると・・・

―――社内でよかったですね。

その騒動のちょっと後に経営会議があって、社長と役員の人に呼ばれたんですよ。当然、怒られると思って行ったんですけど、そこで社長が「いや、そういう状況にさせたのがいけないから、ちょっと管理の仕方を考えていこうよ。」みたいな、むしろかばってくれるくらいの感じで。いや、取った俺が悪いんだけどな…みたいな(笑)
 
今でこそ社内の状況もなんとなくわかるし、どういう流れで物が動いているかがわかるんですけど、あの時は他の部署がどういうことをしているかも、いちいち一個一個全部確認しているとかも全然知らない状態だったので。だからそういう物や作業の流れとかは、新しく物流に入ってきた人には伝えるようにしています。二重チェックもするようにして。

―――そうじゃないと末永く『泥棒』って言われるぞ、と。

『泥棒』が受け継がれていく感じになっちゃうんで(笑)それだけはさせないように!

―――社内の情報共有の甘さや騒動発生後の混乱ぶりからも、当時は全体的に余裕がなかったんですね。入社直後も色々大変だったそうで?

あの時は加藤さんにだまされたと思いました!(笑)
一次面接で「力仕事的なものも求められることがありますけど大丈夫ですか?」っていう温度感の確認みたいなものをされた時に、貴大くんがたしか聞いたんだよね?

「5kgぐらいの物を持ってもらう作業です」って言われたから、まぁ大丈夫かなと思って。
それで入社して、オリエンテーションの後に早速物流の作業だったんですけど、その時に出てきたのが18kgくらいのルーター(笑)「これ簡単に教えるから、あとやっといて!」みたいな感じで、それを100個くらい二人で黙々と梱包することになって。その時って今みたいに人数がいないから、物流自体がいっぱいいっぱいでそういう状況だったというのがあるんですけど、「え…これ毎日やるの?」「…今後どうする?」みたいに二人ともなって。二人で話してました、よく。

―――こんなイメージじゃなかった!みたいな?

当時なまくらだったんで、全然持ち上がらないし痛いし「まじ?」みたいな感じになって。で、その梱包が終わって一段落ついたら、「3日間くらいかけて全部のパレットを下ろしてラップが破けているやつを巻き直してくれる?」って言われて。
1~3日目の作業の合間にフォークリフトの運転を教えてもらったんですけど、まだ前に進んだりちょっと上げたりするので精一杯な状態で二人で交互に安全確保しながらやって。ラップを巻く作業も今だからもう慣れたもんですけど、足腰にすごいくるんですよ、低重心でずっとぐるぐる回らなきゃいけない。それを何十個もやって。

なんかね。すごかったね。

最初の一週間が終わったらちょうど長いゴールデンウィーク休みだったんですけど、その半分は疲労熱みたいな感じでずっと寝込んでたっていう(笑)

―――怒涛の一週間のあとにゴールデンウィーク、五月病まっしぐらになりそうな。

今だから言えますけど、ゴールデンウィーク明けたら木村くんがいなくなってるんじゃないかなって思っていました(笑)

自分も一緒ですね。貴大くん、もう辞めてんじゃないかなって(笑)どっちかが辞めたら二人とも辞めるんじゃね?みたいな雰囲気あったよね。

当時は先輩2人と僕ら新人2人で物流を回していたので、「どうにかしてやっていくしかないよな」って腹くくって。最初の一年は何でもやっぱり覚える必要があるし。ただ、人手がない中でいつまでも新人としては扱われないだろうなって思ったから、とにかく自分らで探究をして仕事を覚えたりとか…に注力したよね。

―――今は人も増えてきてだいぶ変わったようですね。

そうですね。今は1つのメイン業務にまず先輩がいて、その下に新しい人が入るっていう感じなので、身近に相談できる人が同じフロアにいるし、一緒に解決していこうって感じもすごいあります。昔は1つの担当に一人だったので、新人とか長い人とか関係なしに一人で全部解決しなくちゃっていう感じだったので。

さっきの荷物の話も、男性だったら25kg前後、女性だったら15kgとか一応そういう規定みたいなのはあったんですけど、当時は本当に人がいなかったから、それをオーバーして一人で持っていたのできつかったんですけど。

今はもう無理しなくなったからね(笑)

もう今はセーフティに!(笑)25kg超えるものは「うん、一緒に持とう!」って。なので、全然大丈夫です。力がなくてもその姿勢さえあれば。

荷物の話を聞くと肉体労働第一の“THE 物流”という印象ですが、ゲットイットの物流はそれとはちょっと違うそうです。
次回は、タカさんのやらかしエピソードを皮切りに、一般的な物流職との違いについて伺います。


笑って話してくれることも当時の切実な感じが伝わってくるインタビューでした。(聞きながら私も笑ってしまいましたが)
最初の苦労を糧に色々改善してくれてありがとうございます!笑って話せるようになって良かったです。次回もリアルがわかるインタビューが続きますのでお楽しみに!
(採用担当:加藤)