2021年07月14日
プライバシー重視:ドライブレコーダーは違法?子どもの写真は? – テレワークFromドイツ

子どもの撮影には許可が必要?
デジタル化が進んだことに驚いたというのも、ドイツは個人情報やプライバシーに結構敏感な国です。なので、デジタル化による個人情報のセキュリティ問題などを優先しています。そのため、北欧なんかに比べるとドイツは結構アナログな国だと私は感じてます。

コロナ禍により、クレジットカード・ICカードの支払可能な店が増えてはきましたが、コロナ禍以前は結構な比率で現金のみのお店が多く、またたくさんの人が好んで現金支払いをしていました。
9,10年ほど前にデンマーク、スウェーデン、フィンランドに出張に行くことがあったのですが、それらの北欧の国ではすでに、電車のチケットでも、バスのチケットでもカード支払で簡単に購入できました。コンビニ、スーパーなどもカードで便利に支払可能。キャッシュレスがすごく進んでいるイメージでした。アンティーク市場ではさすがに現金が必要でしたが、それ以外はカードで大丈夫だった記憶があります。

また、日本では当たり前になってきているドライブレコーダーも、ドイツでは違法かもしれないらしいのです。
私は何度も、車にドライブレコーダーを付けたいと旦那に言っているのですが、違法かもしれないから。。と言って相手にしてくれないのです。本人も正確なことはわからないらしいけど。

公共の場への防犯カメラの設置も簡単にはできません。例えば、家の玄関先に防犯カメラを設置したいと思っても、家の前の道路や廊下が公共の場であれば、その道路が映らないようにしないといけない、もしくは許可を取らないといけないらしいのです。

保育園や学校でも、子どもたちの写真を撮ることや、その写真がホームページもしくは学校新聞などに掲載されるかもしれないことを許可する契約書みたいなものに、わざわざサインしないといけません。
そもそも、むやみやたらに保育園で写真を撮れません。自分の子どもだけが写っているのならまだOKだけども、他人の子どもまたは先生を勝手に撮影することは禁止されています。

アメリカなどでよく見るのが、何かしら外でトラブルや喧嘩が発生した時、証拠だと言わんばかりにみんなこぞってスマートフォンで撮影をして、SNSに投稿している場面。ですが、ドイツではそう言うのも許可なく撮影・投稿するのは禁止されているはずです。(撮影はいいかもだけど、許可のない投稿は確実に禁止されているので、訴えられると思います。)

また、ここ最近はチェックしてないのでわからないですが、10年ほど前にGoogle Earthでストリートビューを見ようと思っても、ドイツでは多くのエリアがモザイクで見れない。。。ってことが結構あった気がします。

そんなこんなで、デジタル化が少し進んだドイツ事情でした。
次回は、そんな中でもまだ遅れているぞ!ドイツ!!と感じたことや、ロックダウン中子ども3人と家に居ながらの仕事状況をお伝えできたらなと思います。

著者写真
海外調達担当:Naoko
ドイツに引越すことになったけれど、ゲットイットを辞めたくない!という事で、いち早く2011年より海外からのテレワークを開始。ドイツでの日常や子育て・テレワークについて不定期で発信中。